今出ている不整脈の説明が終わって今回の治療についての説明に移りました。
選択肢は3つあって
まずは前にもやったカテーテルアブレーションの治療。不整脈は心臓の中で異常な電気信号が走ることで起こるものなので、その通り道を焼いて遮断する、と言う治療ですね。
これが一番体に負担もかからずいい治療だと思うけど、アブレーションの治療は人為的にその不整脈を誘発して治療対象の不整脈が出ないと治療できないそうで、治療で誘発できる率が60~80%なんだそう。
誘発できさえすれば90~95%の確率で成功するそうです。
誘発できない可能性と治療の成功率をあわせて考えると、今回のアブレーションでの成功率は70%くらい、だそう。
これは医師側からすると低い成功率らしいです。なので、迷いを見せる患者に積極的に勧めることはないパーセンテージみたい。
もう一つはペースメーカー治療。
ペースメーカー自体はかなり一般的な治療で電車に乗ると一つの車両に1人か2人はいる、くらい広く行われている治療とのこと。
うちのブログのお友だちにもいらっしゃいますね。
基本的にペースメーカーは遅い脈を引き上げるための物で、私が今困っているのは速い脈なので、そのまま入れても意味がないんだそうです。
なので、カテーテルで心房と心室の動きを繋ぐ役目を果たしている房室結節と言う神経を焼ききって切断し、心房と心室の動きをバラバラにしてしまうんだそうです。
心房と心室をバラバラにしてしまうと心室の方は自力で動く力がほとんどないそうで20回/分くらいまで脈拍が落ちたり、人によっては全く自力で拍動できない状態になるんだそう。
心臓は心室の拍動の方で全身に血を送っているので、そのままでは当然死んじゃうので、自力で動けなくなった心室を動かす為にペースメーカーを入れるんだとか。
これは怖いですね。
いま不整脈に辛い思いをしながらもちゃんと自分で動いている心臓をペースメーカーがないと自力で動くことができない状態にする、って考えるとやりたくないな、って思っちゃいます。今ある機能を生かして、単に自力で動くものを補助したり脈の調整をする、っていうことならここまで抵抗は感じませんが、そういう話と根本的に違う話なので。
これは成功率はほぼ100%で、不整脈のことで今後苦しい思いをすることもまずなくなるだろうとのこと。
ただ、心臓全体としてみた場合に、5年10年程度のことならいいけど、もっと長いスパンで見ると心臓に悪影響を及ぼすこともあって、特に私の基礎疾患では成長期が過ぎ一度進行の止まっていたものがまた進行してしまうことも考えられる、とのこと。
また、基礎疾患のことがなくてもペースメーカーを入れると心機能が落ちるものだそう。私の心機能は外科手術を受けてる心臓としては悪くないそうで60%あるらしいです。心機能って駆出率のことを指すって言ってたかな、確か。でも、自覚的にはとてもそんなにいい状態とは思えないです。動けなさとか疲れやすさとか。無理に動くと喘息は持ってないけど喘息様の咳が出たりするし。
基礎疾患的に駆出率だけで測れないことがあれこあったりしないのかな、なんて思ったりします。左心房がここ数年で顕著に大きくなってるというのも心臓に負担がかかり続けてるせいでそうなったみたいだって言ってたし。駆出率がよくても心臓にはかなり負担がかかってる、ことになるんですよね・・・?どういう仕組みでそうなるのかは私にはよくわからないけど
なんてことまで頭が回るはずもなくやっぱり説明追うのに精一杯でしたけど。
何にしても、心機能が落ちるのは嫌、ですね。心機能(=駆出率?)自体がよくてもそれ以外の部分で全身的にはいろいろな悪影響が出てるっぽいし、これが引き下げられることで心臓全体のバランスが崩れて数値上より体全体はいまよりもっときつくなるのが怖いです。
あとは、この治療は比較的新しい治療法らしく、10年後くらいまでのデータは出ているけども、私くらいの年齢でやった場合、それ以降のことはまだ統計が出ていない、とのこと。基礎疾患のこともあるし、長い目で見ると悪影響が出てしまう可能性も高いそうです。
3つ目がICD(植え込み型除細動機)を使った治療。
これもカテーテル治療と組み合わせて行うって言ってたんですが、先生が説明の時に書いてくれたメモを見ると、これも房室結節を焼く必要があるみたいなんですが、この治療の説明の頃には頭が追いついてなかったのか何でそれをしないといけないのかが思い出せません。
単純にICDを入れるってだけなら房室結節の治療は必要なさそうなものですが、どうなんでしょう。
ペースメーカーとICDを両方使うってことなのかな。
また、ICDはペースメーカーと比べると大きさもだいぶ大きいそうです。ペースメーカーはだいたい500円玉大だそうですが、2周りか3周りくらい大きいみたい。対比写真で見た感じだとちょっと良さめのライター大くらいに見えました。入れて慣れてしまえば違和感や重さを感じることはないそうですが、痩せてる人だと見た目に入っているのがわかる感じになるそう。
・・・私絶対わかりますよね。胸もスモールサイズだし。と、思わず自分の胸の大きさを確かめるために手を当てそうになりましたがやめときました 確かめるまでもないし・・・
あと、電池寿命もペースメーカーよりも短く4・5年程度とのこと。
ICDの場合は、心房粗動の治療以外にも心室細動が起きたときもすぐに除細動がかけられるのでその意味でもいい部分もあるみたいですけど。
これも失敗と言うことは基本的にないそうで、ほぼ100%の成功率、なんだそう。
あとはペースメーカーを入れることになると5・6年ごとに電池交換の必要が出てそのくらいのスパンで入院の必要が出てくるので、そういう負担も考えて選択するのがいいとのことです。
これ、言われてちょっと思ったんですけど、私、ペースメーカー入れてなくても2・3年置き、短ければ前回入院から1年ほどで入院する、っていこうとを繰り返してるんですよね、成人してからずっと。なので、入院を繰り返す必要があると言われても、「今となにが変わるってわけでもないよね」って思うのでした。
むしろ、5~6年もの間何事もなく過ごすことができたら快挙、と思うくらいかも。
どの選択肢が一番いい、とは言えない、そうです。
選択肢がそろったところで、
「どうですか、印象は?どの治療がいいというのはありますか?」
と聞かれたんですが、アブレーションの治療以外は初めて聞くことですし治療内容もなんか抵抗ある内容なので、
「アブレーションの治療は前にもやったことがあるのでやってほしいんですけど、あとの二つはちょっとわからないです・・・、正直。」
と言ったら、
「要は今回の治療で100%を求めるか、と言うことなんです。」
といわれました。
今後二度と不整脈に悩まされたくない、というならペースメーカーかICDだけど、そのかわり、心機能が落ちるとか、長い目で見ると心臓に悪影響が出る可能性もあるとか、進行の止まっていた基礎疾患がまた進行する可能性がある、とかのリスクもある。
アブレーションは体の負担は少ないけど、成功率が低い。
っていうことですね。
あとは患者の希望を聞いて決める、ということになるわけなんですけど、私の場合は、ペースメーカーにしろICDにしろ、機械を入れることへの抵抗以上に、房室結節を焼いて切断することに対してすごく抵抗を感じちゃいました。
ちなみにアブレーション治療は、一回やってみて検査中に誘発できなかったらもうできないと考えてほしいとのこと。
3月7日以降、あれだけ頻繁に出ていても出ないことがあるんですか、と聞くと「ある」と言われ、今後もっといっぱい出るようになってももうアブレーションはできないってことですか、と聞くとそうだと言われちゃいました。
最初てっきりアブレーションがだめだったらそのままペースメーカーの治療に切り替えるとかそういう話なのかと思ってしまって「今回の入院ではそこまでは決められないです・・・」と言ったら、アブレーションを選択した場合は当日中にペースメーカーにというのはどっちにしても難しいとのこと。すごく無理すればできないことはないけど、よっぽどでない限りまた後日入院をして治療することになる、ということでした。
何にしても、まずはアブレーションをやってみて、その結果であとの二つの治療についてはまたゆっくり考えればいいかな、と思ってそういったら、
「じゃあそうしましょう」
と言われました。
治療枠としてはアブレーションでもペースメーカーでもICDでもどれでも対応できるように開けてあるので(どれが一番時間かかるんでしょうね)、当日の朝気が変わったとしても対応できますから、とのことでしたが、気は変わりませんでしたけど 笑。
いつもわりと説明は丁寧な先生ですが、今回も説明は丁寧でした。
説明中は心臓の図解の本を使って説明してくれたりしました。
「**さんの心臓はここがこうなっててペースメーカーを入れることでこの部分がまた厚くなるかもしれない」なんて話もしてくれました。イメージしやすくてありがたいです。
時間も1時間弱くらいかかった気も。でも、時計を見てないのでもしかしたらもっと短かったかもだけど。
説明の後に、外泊の件もほんとにしていいものか聞いてみました。
いいですよ、とは言ってくれましたけど、
「外泊中にまた不整脈が出るとここまで戻ってくるまでが辛いだろうし、夜中に出ると電車もなくて我慢する時間も長くなるとと思いますけど、それでも、ということなら。」
と言われちゃいました。
さすがにかかりつけ入院中に紹介先で処置を受けるわけにはいかないですね…。両方に対して申し訳ない感じになっちゃいます。
でも、それでも帰りたかったので入院主治医の先生と看護師さんに頼んで外泊しちゃいました。
説明が終わった後に、病棟の主治医についてもちょっと紹介をしてくれましたね。
若い方の先生は『循環器内科の研修医』の先生なんだそうです。
いつもの研修医(医学部卒業したてで専門をまだ決めてない)とはちょっと違うんですけど、というようなこと言ってました。
専門を循環器に決めてからまだ一年目、とかそんな感じなんですね、きっと。確かに見た目もそんな感じだったかも。
循環器内科でこういう感じの入院主治医がつくのは初めてだったので(でも2度目の手術の時に心臓外科ではあったかも)、「最近はここの病院では全体的にこういう風にすることにしたのかな」と思っていたら、必ずしもそうではないみたいですね。
今まで通り専門の決まってない卒業直後の研修医の先生と3人組で主治医がつく、という患者さんもいたので。(ちなみに月曜に入院した同室の人がそうでした。)
いろいろ変わるんですね。そういう変化を見ていると、ちょっとおもしろいです。
治療説明はこんな感じです。
翌日に続く。
※時間差全公開します。
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