『見えない本音』
本音はあの子の夢を表してる
やってみたいこと、それはまるで夢のようなこと
でもその夢を壊されるのがこわくて
あの子は今も独りで夢を抱えてる

夢はあの子の本音を表してる
やってみたいこと、誰かに笑われたらどうしよう
声に乗せて言葉が出てくることはなく
あの子は見えない場所に夢を隠してる

夢も、本音も見えなければ
あの子は誰からも理解されない
わたし自身もあの子を解ってあげられる日は来ないのだ


『ゆめうつつ』
ふよふよと、ゆめを見ている
うつつから目を逸らしてうつつを生きる
たくさんの声が、あの子を わたしを 揺さぶり起こす
あの子とわたしはそれを振り払い
また、ふよふよとゆめを見るのだ


『映し鏡』
制服を着たあの子は
ちょっぴり恥ずかしがり屋で
自分に自信が持てない空想家

あの子は自分をダメな子だと思ってる
たくさんの声が、あの子にそう囁くから

ちょっぴり恥ずかしがり屋で
自分に自信が持てない
ダメな子だと思っている制服を着た空想家は
いつも、わたしのことを見つめている