sorausa30さんのブログ
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わたし

あたしはわたしという人間がわからない。
時々、人恋しくてたまらない。
時々、ひとりになりたい。
時々、子どもが憎たらしい。
時々、子どもがかわいくてたまらない。
時々、旅にでたくなる。
時々、家にこもっていたくなる。
時々、家族が大切。
時々、彼だけを愛している。

それでも毎日なんとなく暮れていく。
何もかわらずに。

友人の母親とすれ違った。
軽く会釈をして通り過ぎる。
少し小さくなったかな。

友人は、今どこにいるかわからない。
好きな人と一緒になるために、子どもも夫も、近くに住む親も何もかも置いていった。

強い人だな。
あたしには無理だ。

「子どもを置いて行くなんて」と非難する人もいるだろう。
あたしも何もしらなければ言うしね。
彼女の家族は破綻していた。
子どもらは粗暴だったし、夫も彼女にひどいことを平気で言っていた。
彼女は時々、過呼吸をおこしてあたしに泣きながら電話をしてきた。そのたびに訳の分からない子どもらと夫のごはんを差し入れした。
一度、彼女は子どもらを連れて家出した。
アパートを借りて、電話を変えて、子どもたちの学校の転校手続きもしたが3日で戻ってきた。
信頼していた友人が彼女の家族にバラしたのだ。
「男のところに行くのか」と責める家族に違うと言い張った。
彼に迷惑がかからないように。

それからしばらくして彼女はいなくなった。


すっかり忘れかけていたこと。
住所も名前も書かれていない封筒。
懐かしい癖のある文字で「私は元気だよ」とひとことだけ書いてあった。

ねえ、寂しくなったの?
こっちは大丈夫だよ。
子どもたちもちゃんと学校に行っているよ。
そうそう。あたし、子ども産んだんだ。あなたに見てほしかったな。

がんばれ
がんばれ

しあわせになってね。