振り返る私の乳がん | ネガティブ主婦〜乳癌~子育て

ネガティブ主婦〜乳癌~子育て

初めにシコリを確認したのは2010年8月。
一回目の検査では癌とは診断されず…
2011年冬に突然痛み始めた胸。
2012年3月乳癌発見
最初の結果ステージ4
リンパであちこち転移
4月からFEC4クール。ドセタキセル
臓器への転移見当たらずステージ3C。リンパ含む全摘済。

おはようございます

昨日はとても泣きました

自分の事のように辛く切なかった

まず

初めにシコリを発見し
すぐ病院に受診した


先生「水だから全然気にすることないよ!針生検とかもあるけどやる必要ないよ〜!だって水だもん。でもどーするー?痛いけどちょっとやっとくー?」


私「そうなんですね!良かったです。水で先生も心配ないって言うなら、やらなくっても良いかな〜」

こんなノリだった

先生「水だから、ほっとけば無くなると思うけど、とりあえず次の予約取っとこーか。」

私は安心しきって次の予約に行かなかった

そっか〜水なんだ〜

仕事も忙しく昼夜働き
忙しなく毎日を過ごしていた
忙しいし病院代も勿体無いし
水だし問題ないよねって

少しづつむしばんでたんだよね

徐々にシコリは大きくなり
胸は変色をはじめ
痛みが強く眠れなくなり
母乳のように汁がたれ流れる


もうこれは水ではないだろうと
素人の目から見ても明らかだった
片胸より倍に膨れ上がってる胸


最初のシコリ発見から
1年数ヶ月が経ってた

近所の婦人科で見てもらい
先生「すぐ紹介状書くから大きい病院に行きなさい」

まだ詳しく分からなかったけど
答えは出てなかったけど
多分そうなんだなって悟った

そっかそっかー
私もなっちゃったかー
え?水だったんだよね?
あの時針生検してたら分かってたのかな
普通シコリがあった時点で針生検するはずだよと友達ガン患者から言われた

その時点でやられたなって思ったけど
時既に遅し

大きい病院に行き

最初に言われたのは
先生「乳がんステージ3cです。腫瘍もかなり大きいです。これから細かい検査をした結果他に転移していないかでステージが変わってきます」

最初の時同様
強がって
大丈夫だろうから付いてこなくて良いよ〜
と旦那を置いてきていた

でもこの時は覚悟してたから

うんうん!
そっか!じゃぁ頑張るって思って聞いてた

旦那に電話して
説明してる間にどんどん涙がこみ上げてきて
泣きじゃくった
25歳の春だった
長女が1年生
次女が年中さん

ネットで色々な情報が手に入る現代
ダメだと分かりつつ調べてしまう自分
ステージ3cがどんなものなのか
自分の置かれてる状況がどんななのか

まだまだ小さい子供達がいて
家計も辛いから働いてたのに

かける金もなく保険にも入ってなかった
30過ぎてからかけても良いかな〜と

まさか自分が癌になるなんて
思ってもみなかった

先生「色々検査をした結果、やはりリンパへの転移があります。幸いな事に臓器への転移はないと思われます。リンパで首の方に飛んでるものに関しては手術ができないため抗がん剤と放射線で叩こうと思います」


辛い日々の始まり

最初は余裕でしょって思って仕事もしてた
胸が痛むから鎮痛剤を飲みながら
全然副作用もないじゃん!とか思ってた

そんな事はなくどんどん抗がん剤の威力を発揮

働けなくなり
体も自由に動かなくなり
子供達の面倒すら辛くなる
気持ちも折れそうで
身体中が痺れ痛く
それでも家事育児
保育園の送迎
意識が朦朧とするぐらい
高熱が続く事もあり

そうやって頑張った抗がん剤

頑張ったかいなく
どんどん膨れ上がる癌

先生「ん〜……〇〇さんには抗がん剤あんまり効かないみたいだね〜。このまま行ったら取れなくなっちゃうと悪いから、抗がん剤打ち切って手術しちゃおう。腫瘍自体は10cm近くあるから開けてみて閉じる可能性もあるから覚悟しといてね」

と…
この時も、もちろん1人で聞いてた

本当に悔しくて
あれだけ頑張ったのに
抗がん剤全然効いてないなんて

初めて先生の前で泣いた

先生「でもね〇〇さん!腫瘍は大きくなっちゃってるけどリンパへの転移ほとんど消えてるよ。だから抗がん剤効いてない事はないんだよ」

ちょっと救われたよね

私「手術お願いします。早く取っちゃいたいです。」

お願いしたよね

小さいながらに心配しながら
気を使い強がってる娘達を見て
自分が弱気になってちゃダメだと
気持ちを奮い立たせ

手術当日

(子供達は入院中も手術の時も病棟に入れず待合室でスタンバイ。抗がん剤のせいで免疫力無くなってる患者が多いからなんだって)


旦那や父母
祖父母に義母や義姉

祖母と義母に関しては既に泣いてる

凄く不安で涙がこみ上げてきたけど
私「やだー!!泣かないで〜!!頑張ってくるから〜!!!じゃぁ行ってくるね!!」

頑張って笑顔を作り
手術室を向いた瞬間
ポロポロ流れる涙
自分で歩き手術台まで登る

1.2.3

もう目が覚めたら終わってた

朦朧とする意識の中で
みんなの泣いてる姿が目に入った

みんな「無事に手術終わったよ!綺麗に取れたって!よく頑張ったね!よく頑張ったね!」

本当に嬉しかった
そして心配かけてごめんなさい
そんな気持ちから涙が溢れた

その後も検査や治療をしたけれど
自分は手術ができ取ることが出来た
どれだけ自分が幸せなのか

どうして私がって思い詰めることもあったけど

今もこうして生きてる

あれだけの大きな腫瘍があり
放置期間も長く
先生も心配してたけど
先生「その若さで転移がこれだけでおさまったことの奇跡。無事に取れて本当に良かった。癌の種類自体は再発しやすいものだったから、しっかり治療を続けて頑張って行こうね」

家族の誰かが癌になるとするならば
自分で良かったと思ってる
これが愛する誰かだった時
もっと辛かったと思う
耐えられなかったと思う

そして癌になった事によって良い事も沢山ある

家族の絆が強くなる


まおちゃんの話を聞いた時
凄く自分と重なった

凄く似ているなと

でも、まおちゃんは旅立ってしまい

複雑な思いがこみ上げる

速報が流れた瞬間鳥肌が立ち

戸惑いを隠しきれず

車を運転中なのにも関わらず泣いた

あの時あーしておけば
多分凄く後悔したと思う

でも頑張ってる姿に元気をもらいました

自分も精一杯生きようと

御冥福をお祈り致します


私は今回
保険の大切さ
検診の大切さ
を痛感しました

もし先生がこうって言っても
安心しないで下さい
納得いくまで検査をして下さい

まだ検診をした事ない方は
是非して下さい