オンコールで呼ばれる時は、外から救急車で運ばれてくる患者さんの緊急治療をすることが多いのですが、時々容態の安定しない患者さんを病棟から緊急治療のために受け入れることがあります。
今回はそのケース。
18時過ぎに呼び出されて、患者さんが病棟から移送されてきて、治療が終わったのが19時半ごろ。
病棟に戻って、同じ看護師さんに申し送りするもんだと思ってたら、ナースステーションに座ってて、
私もう勤務終わりだから、夜勤のCに申し送ってー。今、薬のラウンド行ってるけど、すぐ戻ってくるから。
なんとも明るい声。勤務終わりは嬉しいよね
ここで夜勤のCさん登場。
ごめん、薬ラウンド行ってて・・・。
いつもは割とにこっとしてくれる看護師さんなんですけど、目が死んでる?口角もピクリとも上がらず・・・
申し送りしてても、
あー、はい。はい。
声のトーンが低い
検査中に利尿剤を投与したことを伝えると、
え?何時に?
検査の始めに投与したんですけど、時間まではちょっと。記録見たら分かるのでちょっと待ってくださいね。
あ、いや別にいいわ。検査中ってことね(無表情)
怖い、怖いからー。
検査室に運ばれてきた時に、患者さんの腕に表皮剥離があって出血していたので、そのことを申し送ると、
え?検査室で表皮剥離が起こったってこと?
いえいえ、すでにありましたっていう申し送りです。
どこで起こったのかって大事なんです。うちで起こしたことなら、記録もこちらでしないといけないんですけど、うちに来た時にはもうすでにあったので、記録・処置もろもろよろしくってことです。
え?病棟でできたってこと?
そうですって言いにくい空気がプンプン漂う中、ここで患者さんの助け舟。
治療に行く前にひっかいちゃったんだ。血をサラサラにする薬の投与を受けたから、すごく血が出ちゃって。
あぁ、そう。
なんとか申し送りを終えて、検査室に戻り、相方ナースに、
Cさん、びっくりするくらい低いテンションでちょっと怖かったよ。
あー、自分も夜勤始まりテンション下がる方だったから分かるわ。Cさんも60歳超えてるしね。夜勤続けてるってだけですごいよ。
昼間のにこやかな感じを見ていると、まさか60歳を超えているとは思ってもみなかったまぁ、年齢に関係なく、夜勤になるとテンションが無茶苦茶下がる看護師も結構いたな。
日本でもそうだけど、ある程度の年齢が来たら夜勤は選択制になればいいのにな。続けたい人は続けたらいいけど、しなくても病棟で働けるように。これからどんどん定年が伸びていくならなおさらのこと。
こんな風に思うようになったのは、自分も歳を取ったからか、とも思いますが