治療中の患者さんのモニターにふっと目をやると、

 

 

SPO2 88%

 

 

酸素飽和度(SPO2)は、94−100%くらいが正常値。鎮静をかけているので、薬によっては低くなることがあって、それを監視するのがセデーションナース(患者さんを治療中直接ケアする看護師)の仕事でもあります。

 

 

低くなりすぎたら、患者さんを起こす、酸素投与量を上げるなど対処しないといけません。新人さんがその業務に当たっていました。

 

 

今回、ぎょっとしたのは、アラームが鳴っていないこと。

 

 

画面を見ると、「Alarm Paused(アラーム停止)」の文字が。

 

 

新人さんは、せっせと別のコンピュータに向って記録をしているチーン

 

検査中に使われるモニター

(画像お借りしました)

 

 

これ、1回注意したんですよね。

 

 

アラームを停止させている間は、モニターから目を離さない。

 

 

安易にアラームを停止しない。

 

 

アラームは、他の人への警告でもあるから、あなたが勝手に止めていたら異変に気がつくのが遅れる可能性がある。

 

 

伝わってなかったな。

 

 

心臓の治療で、脈を速くしたり遅くしたりするので、確かにアラームは鬱陶しいくらい鳴るんです。

 

 

でも、一瞬目を離した隙に何が起こるか分からない。他にもやることがあるから、モニターから目が離れる時間はあります。その時間は、アラームをオフにしちゃいけない。その時間にアラームを停止することの危険性が分かっていないのは、よくない。

 

 

多分、上の人が停止させているのを見たんだとは思うんですけどね。

 

 

こういった危機感って経験と共に育っていくのかな・・・。