このブログを見つけたのは、母が先月天国に旅立って部屋の片づけをしていて、偶然アカウントとパスワードの書かれたメモを見つけてログインしたからです。まさか母がこんなブログを書いていたなんて、思いもしませんでした。できればずっと書き続けてくれていれば、母がどんなことを思い、考えていたのか知ることができたのに…と少し残念にも思います。

 

 母は8月に腸閉塞を起こして入院することとなり、そこからあっという間に天国へと旅立ってしまいました。4年半にも及ぶ再発の繰り返しと抗がん剤治療との戦い、そろそろ使える抗がん剤の種類もなくなってきたころ、突然の腸閉塞での入院。口からご飯を食べられないこと、抗がん剤などの積極的治療をあきらめて、残された時間を栄養の点滴と緩和ケアを中心とした治療で過ごすことを同時に受け入れなければいけなかった母の気持ちを考えると、胸が苦しくて仕方なかったこと。そして最期は我が家に帰ってきて2週間という短い時間でしたが、家族と共に過ごし、自ら鎮静剤で眠ることを決め、わずか1週間弱で旅立っていったこと。なかなか消化しきれず、今も悶々と考えてしまいます。

 抗がん剤の副作用に苦しみながらも働き続け、最期まで生きることをあきらめず、そして自分の最期を自分で決めた母。もう尊敬しかありません。なかなか口に出して母に伝えることができていなかった感謝の気持ち、尊敬の念。最期の最期に母に伝えることができたこと、最期を孫のいる我が家で過ごせたこと、それだけはよかったと思えます。でも、それ以外はなんとなくいろいろなことが思い出されて、「こうしとけばよかった。ああしとけばよかった。」やっぱり後悔はつきません。

 

 なんとなくこのアカウントを使い続けることが、母とつながる手段の一つのような気がして、このままここに私の日々のつぶやきを載せていくのもいいかなぁなんて思いながらも、子育てに追われる日々にそんな余裕あるのかしらとも…。日記の代わりに、少しつぶやきをのこしていければいいかなと軽く考えて、しばらくやってみようと思います。