もう一つのブルーマンデー

日曜日がお休みって決まっていたところに就職していた頃は、月曜日が怖かったのです。日曜の夜の10時代のTVドラマの主題歌が聞こえてくると、心がどんよりして結構辛かったです。

月曜日が辛い。そんなことから浮かんでくる言葉に「ブルーマンデー」という言葉がありますよね。この言葉は、休み明けの月曜日に「今日からまた一週間かぁ」と憂鬱になることをいうのですが、私はこの暗さに耐えかねて、自分だけのブルーマンデーのイメージを勝手に作って、頭に浮かべることにしました。無理矢理(笑)　

ブルーは、何種類ものイメージがあります。かなしいイメージもあれば、さわやかなイメージもあります。私は、かなしいイメージを封印して、さわやかな月曜日。という色のイメージだけを心に留めることにしました。ほんの気休めにしかならないけれど、明るいイメージのブルーを想像すると、偶然に晴天の空の青を見た時には、どことなく、明るいブルーに出会えてラッキーだと思えることもありました。とにかく、ブルーマンデーのブルーはかなしい色だと、思いこむことはやめようと思いました。

不思議なことに、そこから少しずつ、ほんの少しずつではありますが、いいことが起こるようになりました。あと一分遅かったら電車に乗り遅れるかもしれないところ、途中で青い車が通り過ぎたから、がんばって自転車を漕いでみよう！そう思って必死に自転車を漕いだら、本来は、無理なはずなのに、たまたま電車がいつもより遅く到着したり。

ブルーマンデーというブルーのイメージを、さわやかなイメージのみにして、いいことが起こったことをいいことに、更にマンデーという言葉にも着目。辛い一週間の始まりというイメージを封印して、新しい一週間の始まりというイメージ。先週にあった辛いことを一掃してくれる新しい一週間の始まりというイメージで頭をいっぱいにしようとしました。

気のせいかも知れませんが、心持ち、もう一回やりなおせる、リセットできるチャンスの月曜日、なんていう言葉も思い浮かんできて、前よりは心が軽くなった気がしたのです。

この結果、もともと休みの前の前日は嬉しい気分の日となっていたことに加えて、休み明けは、リセットデーの始まりという日になって、少しとはいうものの、前進できた気持ちになれて、よかったなと思いました。

そこから思ったことは、よいイメージを広げるということは、心と体によいということ。今更ながらではありますが、頭でわかっているだけで、なかなか体ではついていけなかった部分があったので、ブルーマンデーという言葉のイメージ改革以後、私の辛いときに遭遇する言葉やカラーについての、勝手な明るいイメージ変身大作戦は、幾度か私だけの中で繰り返されました。

月曜日だ！うつむかずに前向きに！積極的に！負けずに前進だ！というような、100％ポジティブ感は、無理だけど、生活の中のホンの一部の一部をポジティブにするということなら、なんとかできそうな気がしました。これを応用して、更に力を抜いてすごすことができればと思いました。ちなみに、仕事が平日の休日もあるシフトになってから、マイナスイメージのブルーマンデーの影は、ほとんどなくなりました。これも、明るい方のブルーマンデーが引き寄せてくれたラッキーなのかも！って、勝手なことを想像して笑っちゃったりしてます。

マイナスのブルーマンデーのイメージしかなかった頃は、「私ってなんてヘタレなんだ。情けないよな。」と、自分を責めてばかりいましたが、明るい方のブルーマンデーのイメージを持つようになってからは、月曜日を乗り切っただけで、偉い！って、自分で自分を励ますことのできる余力を持てるようになっていました。

ナンダカンダある日々ですが、心から思います。生きていくってほんと、大変なことも多いなぁって。一日一日、その日を過ごせる人って、みんなすごいって。大げさではなく。本当にすごいんだって。色々な思いをしながら、言い聞かせたり、思いこませるようにしたり、外側からは見えないけど、心の内側で、意識と無意識の努力を積み重ねているんだって。