https://www.osaka-choganji.jp/news/307951.html


「 本来無一物(ほんらいむいちもつ)」。



これはとても有名な言葉です。

人間は、この世に生まれてくるとき

何一つ持っておらず、丸裸の状態で生まれてきます。

その心も、真っ白な状態で生まれてくるのです。



ところが、大人になっていくにつれて

いろいろなものを身に着けていきます。

知識や共用ばかりではなく

欲望や執着心を身にまとっていく。



物欲は限りなく膨らんで

たくさんのものを手にしていく。



しかし、それらを持って

あの世に旅立つことは誰にもできません。



生まれたときに「無一物」であるように

死ぬ時も、また「無一物」に帰っていくのです。



何かを手に入れることは決して悪いことではありません。

手に入れたものに執着することが

ときに、自分の心を苦しめることを知ってください。



全ての欲望や執着心をなくすことはできませんが

人間は本来何も持っていないことを意識することはできます。

それを意識するだけでも、欲望や執着心は

薄皮のように剥がれていくはずです。


安曇野

https://youtu.be/G02qZe8piu8?si=tcYasX-HgBPmNYhR