綾辻行人著
『迷路館の殺人』



ミステリだから
あらすじも何も 
あんまり書きたくないのですが

建築家 中村青司のつくった
館シリーズの
第三弾のこの作品も 

びっくりする仕掛けが
いっぱいあって
おおすごい!と

再再読くらいなのにも関わらず
驚かされる 



この人の作品は
名探偵の活躍するミステリものの
館シリーズと言えども 

ときに少し ホラー的な こわさを
私なぞは 感じてしまうのですが

この作品は さらに舞台が 「迷路」館
非現実的ではあるけれど
特別すてきな 舞台装置



そもそも 迷路というものが
その存在だけで 少しこわい



映画 「シャイニング」や
「パンズラビリンス」の迷路もこわかったし
「ハリーポッター」のいくつめかの作品に
出てきた迷路も こわかった



自分が 極度の方向音痴なので
それも多分に 関係しているとは
思いますが



進むべき道がわからないというだけで
とっても不安になる



それに あの角を曲がったら
誰かや何かに出くわすのではないか

あるいは

何かが 自分を追ってきているのでは
ないか

そんな不安が もう浮かんできて
想像するだけで こわい



そんな 迷路の館の事件であることに加え
この人の 少しホラーテイストな
文章が さらに こわさを盛り上げる



週の終わり
心に余裕があるときには
この一冊と一緒に謎解きでも





ちなみに

この作品 迷路に因んで
ギリシャ神話のモチーフが
たくさん出てくるのも

たまらない





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