これを 絵本と呼んでいいのかは
すこし疑問には思いながら
一応 絵本として



ショーン・タン作
『内なる町から来た話』



岸本佐知子訳 河出書房新社



画集といっても いい 圧巻の絵と共に
語られる
街で 飄々と 共存する 
人と動物たちのものがたり



人の街で 飄々と共存している
動物のものがたり 

と 
いった方がいいかもしれない



人を超越した 生き物たちへの 
なんとも言えない敬意と




同志のように 心強い気持ちが湧く





動物たちが とにかく美しい

親しみやすく 
それでいて 無駄がなくて完璧に
美しい




でもこの本の中で 私が一番好きなのは

実は 動物の絵ではなく

ビルの窓拭きをする 人の絵
どこまでも真っ青な窓ガラスに
少し俯きがちに 向かっている
人の絵



これは
Amazonにはなかったので
ぜひ 紙の本で



考えてみたら
ほんとうは人間だって 動物で

だから ほんとうは
美しい存在なのかもしれない
なんて 思ったりする



ショーン・タン という人の
展覧会は 行ったことがないけれど
きっと 圧巻なんだろうと
想像する



ものがたりが なんとも秀逸で
いつまでも読んでいたい おはなしだけれど

疲れているときには
絵を見るだけでも じゅうぶん



今日は 晴れていたのに 
細かい雪が ぱらついていました



また1週間
謙虚なきもちで がんばろう
そんな決意とともに
この一冊









soratohanautaのmy Pick