だいたい、寝入りばなに起こる。
ソロキャンプ中の
か・な・し・ば・り。
soraです。
ストレス過多になると、だいたい金縛りにあう。
夏は疲れやすいのか、金縛りの記憶は夏に多い気がする。
単なる生理現象とはいえ
身体が動かず声が出ないという状態は
やはり毎回恐怖だ。
初めての金縛りにあったのは
中学生の夏休み。
この日は金縛りに加えて、
目の前を生きたゴキブリが飛び交うという、
壮絶な恐怖体験だった。
(顔スレスレ!顔スレスレ!)
そして、
人生で2番目に怖かった金縛り体験は、
とあるソロキャンプでのこと。
だいたいキャンプの夜は
寝つきが悪い。
その夜もなかなか寝付けず、
ウトウトしては目を覚ますを繰り返していた。
何度目かの眠りについた時
ソレはやって来た。
薄暗い視界の中
テントの天井が見える。
あ、身体動かない。
声が出ない。
見えるのは、
先ほどと同じテントの天井。
あゝ金縛りだ。
いつものことだ。
よっぽど疲れてだんだな。
と。
金縛りは身体の反応の一つだから、
慣れてもいるし
ここまではあまり気に止めていなかった。
が。
そこへ
ヒタヒタヒタ、
と
テントのそばを誰かが通る足音。
ちょっと怖い。
でも、通路に面しているから仕方がない。
いつものこと、
いつものこと
なの、
だけど。
ヒタヒタヒタ
ヒタヒタヒタ
いつもと明らかに違うのは
その足音が
私のテントの周りをまわるのだ。
夢だ。夢を見ている。
自分にそう言い聞かせ
必死に覚醒を試みる。
小指を動かし
南無阿弥陀仏を唱える←やはり怖い
しかし、
足音は一定のリズムでテントの周りを回る。
数周テントの周りを回ったあと
やがて、私の足元で、
そう、テントの入り口で
止まった。
動かない身体、出ない声。
テントの向こう
ジワリ近づく人の気配。
恐れる怖いと書いて
恐怖。
テントに人の手が触れる気配。
ぎ。
ギィやあゝあああ!!
おそらくテントの外に響いたであろう
私の叫び声。
その端っこを耳の端にとらえ、
ここでようやく金縛りからの覚醒。
起き上がり、手元のライトをつける。
それから耳をすませ、足音を聞き取ろうとするが何も聞こえない。
金縛りと同時に足音も気配も消えてしまった。
意を決して
おそるおそるテントから顔を出す。
が、もちろん誰もいない。
私のテントは1番奥。
隣のテントとは数サイト離れている。
遠く離れたテントが白く見えるけれど
そのキャンパーが起きた気配もない。
時計を見ると大体深夜2時。
夜明けにはまだ遠い。
夢だ、夢なのだと言い聞かせるも
そこからはなかなか眠れず。
スマホを握りしめて、
芸能人のスキャンダル的なものを読みまくった。
(アイドルが喫煙とかどうでもいい週刊誌ネタは恐怖体験から1番遠い)
あれが、
ゴキブリが飛び交う金縛りの次に
怖い体験だった。
考えてみれば、
あの時、私の叫び声を聞いた人こそ
本当の恐怖体験だったろうなあ。。
大変申し訳ない。。。
(ちなみに、深夜バスでも怖い夢みて、叫びながら起きたことがあり、バス内騒然とさせた過去もある)