介護リフォーム~暖房設備のことを把握してエコな環境を! | リフォームを成功させるポイント from杉並区

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西荻窪の池しんです

介護リフォームをするときに、暖房器具のご提案をすることもあります。
私は「福祉住環境」の勉強をしてますが、暖房に関しては注意点が結構あります。

「福祉住環境」とは、高齢者・障害者を取り巻く社会状況や環境整備などに関してのことですが、暖房は特に高齢者への配慮が必要です。

高齢者の場合、急激な室温の変化は、身体的負担がかかり脳血管疾患の原因になりますので、室内温度の管理は非常に大切なことだとしたうえで、さらに浴室や洗面室にも暖房設備を設置することを奨励してます。
この件については、以前にも浴室をリフォームして脳卒中対策を! 」で書きましたが。

浴室や洗面室の暖房設備として取付工事を伴うものでは、浴室用暖房乾燥機や床暖房などがありますが、後者はリビングや寝室などには適していますが、短時間しか使用しない浴室や洗面室などでは経済的ではないですね。

暖房方法
暖房は、温風により室内を暖める対流暖房(エアコン、ファンヒーターなど)と床面などを加熱し、そこから周りへ放射することによって熱が伝わる輻射暖房(ゆか暖房やパネルヒーターなど)があります。

対流暖房
対流暖房は、短時間で室内が暖まりやすい(メリット)が、天井近くにある温風の吹き出し付近は温度が高く、足元付近は暖まりにくいため、天井と床面での温度差が大きくなります(デメリット)。
狭い洗面室や脱衣室などの対流暖房を用いると一方向から温風がからだに吹き付けられる場合が多く、感覚障害などがあるケースには向いてません。

■輻射暖房
輻射暖房は、対流暖房と比較して、適切な室温になるまで時間はかかります(デメリット)が、空気の対流を起こさないため、ほこりもたたず快適です。
この「ほこりがたたない」というのは大変大きなメリットで後述させていただきます。
輻射暖房設備のうち、天井付近と床面付近での温度差も小さい床暖房は、電気式の面状発熱体による方式と温水を床パネルや床下配管に通す方式があります。
電動車いすを使用する場合は、重量が重いので床暖房の耐久性をよく確認、検討して導入しなくてはいけません。
また、トイレや洗面室、脱衣室などの狭い空間には、小型のパネルヒーターが適しています。

これにて続きとさせて頂きますが、次回は、とてもエコな輻射暖房器具、光「暖房機」について、さきほどの「ほこりをおこさない」ことのメリットと絡めて書かせていただきます。