-12月18日-
数日前からあんまりご飯食べないなーと気になってた。
なんかおいしいものだったらいっぱい食べるかなーと思い、
仕事帰りにスーパーでてとの大好きなおやつを買ってお家に帰った。
お家に帰って「ただいまー」と言ってもてとのお出迎えがなかった。
お出迎えがないときはソファーで爆睡しているてとだけど、
その日は部屋に入るとうずくまってこっちを見て小さく「にゃー」とないた。
なんか変?週末病院につれていこうかなと思った。
ご飯を準備すると、うずくまってたてとがとことこ歩いてご飯を食べに来た。
少しのお水と、ご飯をなめる程度。
全然食べないので、買ってきたおやつをあげた。これなら絶対食べる!
と思っていたのに口にしようとしなかった。
またお水を飲み、直後立っているのが辛いのか顔がお水についてしまいそうな
場所にまたうずくった。
今すぐ病院につれていかなければ!救急病院を調べてタクシーで向かった。
23時救急病院に到着し、すぐに処置室に入った。
処置室からてとの辛そうな声が聞こえてきて苦しくなった。
でも「病院についたからもう大丈夫」とも思った。
しばらくして、処置室に呼ばれ先生から説明を受けた。
「黄疸が出ておりかなり危険な状態で緊急入院が必要。
ここは入院施設がないので明日すぐに入院施設のある病院に行ってください」
「現在も集中治療が必要な状態。このまま治療するか、応急処置をするか」
私は応急処置をお願いした。
明日病院につれていくし、集中治療はかなり高額になると言われたことが
気になったことも応急処置を選んだ理由の一つだった。
明日朝一病院に連れていくという約束をし、応急処置をしてもらいお家に帰った。
-12月19日-
午前2時、病院は9時からだから8時に家を出る予定だった。
午前3時、あと5時間頑張って!とはげました。
午前4時、数歩歩くのがやっとの状態。あと4時間頑張って!と祈った。
午前5時、立ち上がることができなくなった。あと3時間もうすぐだからねと言った。
小さな寝息を立てて眠りはじめた。
午前7時少し前、うとうと眠ってしまった。あわてて起きてもうすぐ病院に行くよ!
といった。
てと。。。起きなかった。
暖かいのに、いつもの寝顔なのに起きなかった。
私が眠っている間に旅立ってしまった。
病院の先生は状態が悪いので長期戦になると言っていたのに
あっという間だった。
もう少し早く病院に連れて行っていれば。。。
集中治療受けさせてあげていれば。。。
なんでうたた寝しちゃったんだ。。。
ごめん。てとごめん。気づいてあげられなくてごめんなさい。
私しかそばにいないのに、辛かったのわかってあげられなくてごめんなさい。
変だなと思っていたのに、ちゃんとわかっていなくてごめんなさい。
ごめんなさいしかない。
ペットの老後はみんな大変だと言う。
なのにててとは大変な思いさせてくれなかった。
なんにも迷惑をかけずに逝ってしまった。
てとがいない、何の音もしない部屋がすごく広く感じた。
ちっちゃかったのにほんとに大きな大きな存在だった。
「眠りにつくのを見届けて旅だったんだよ」
「点滴につながれて病院で最期をむかえるのがやだったから、
ずっと一緒にいたかったから最後までそばにいてくれたんだよ」
「病院行きたくなかったんだよ」
ってみんな言ってくれた。
てと。。。そうなの?そう思っていいのかな?
でもやっぱりごめんなさい。でも。。。
ずっと一緒にいられて楽しい楽しい毎日だった。
ごめんなさいだけど、ありがとう。
おうちに来てくれてありがとう。
ず~っとそばにいてくれてありがとう。
これが私とてとのお別れの日の出来事でした。
てとと過ごした日3437日
2005年7月23日~2014年12月19日
てと、ありがとう。