前回までのお話し。
ニューヨークに行きたい、
JALの翼で。
ニューヨークは夜10時、
東京は、いつもの朝。。。。。
・・・久しぶりに、
満員電車に揺られ、都内の本社に。
吹き抜けのロビーを通りかかると、
受付嬢が小さく手招きしている。
元カノの綾乃だ。。。
「久しぶり」
「えーもう帰ってきたの」
「いや、ちょっと呼ばれて」
自分の留学が決まったら、
「ワタシ待ってられない」
と、向こうからフッてきたのに、
あの妙に優しい目つきは、なんだ?
オレは、エミリー一筋。
確認。確認。(笑)
最上階の会長室に行くと、
部屋には、坂本龍馬のパネル。
徳正義(とく・せいぎ)会長のお気に入り。
ハードバンクグループの総帥だ。
「いやあクリス、元気そうだな」
「会長、なんとかやってます。
ところで、一時帰国の用件って?」
「実はな、ウチの沙織どうかな?」
「え?自分とは不釣り合いだと
以前に言いました」
「沙織が随分お気に入りみたいでな」
「一時の気の迷いだと思いますよ」
、、、早々に逃げ出し、
事業部で打ち合わせして、
同僚の泰彦、広司とシーメに。
ん?
受付の綾乃がコッチ見て、睨んでる。
指指す方を見ると、マキだ。なんで?
JALカードのパンフ、ヒラヒラさせてる。
え?あーーーっ、どうしてーー???
その後ろに、エミリーがいるじゃん!?
会いたかったけど、今この瞬間は、
会いたくなかった、ジーザス!!!
自分は何も悪くないのに、
これって、チョー面倒な展開。。。
その時、肩越しに声がした、
「クリス君、君の留学の成果ってコレ?」
ふりかえると、
徳カイチョーーーーー。
そ、それは誤解です。。。(汗)
【続く】
※登場人物・設定は全てフィクションです。
※ワンワールド展望台より