えー。
いきなり不妊治療の治療ステップが上がったかの様なタイトルですが…
私の人生このタイミングでKLCと出会ってしまいます。
まだ大学生の小娘だったので
正直、不妊治療の「ふ」の字も意識していない頃でした
どうして出会ったかと言うと、大学の所属研究室の先生が、当時KLCと共同研究をしていたからです。
KLCはもちろん人間の病院なので、KLCでは取り扱う事の難しい、動物のサンプルを採取したりデータを取ったりするのが、我々の研究内容でした
動物を使うと言っても、技術的にはKLCと同じ様な事をするので、研究室には高価なICSI台が何台も有りました。
顕微授精とか言うと凄くサイエンス&テクノロジー
と聞こえると思います。
ですが、あの世界の実態は物凄くマニュファクチュア
気分はもうガラス職人。
なんでそんなにガラス職人かと言いますと、受精卵を取り扱うピペットがガラス製だからです。
機械で作れない事も無いのですが…機械製ピペットは、大味で精密さに欠け使いにくかったです
(10年以上前の当時の感想です)
卵子を取り出して受精させるピペットも
卵子をICSI台に固定するピペットも
精子を卵子に注入するピペットも
全部手作りのガラス製でした。
(目的に応じて、適した大きさや形が違うんです)
研究室では、その日使うガラスピペットを毎朝作るのが日課でした。
市販のガラスピペットを、ガスバーナーで炙って、いい感じの細さまで伸ばして使っていました
太くなってしまったら上手く卵子を吸えないですし、先端の処理が甘いと卵子を傷付しまうので使い物になりません。
上手く出来上がったとしても、取り扱いが不適切だとピペットが汚染されてしまい、培養液にカビが生えます
カビが生えたら受精卵も当然死にます
この現象をコンタミネーションと言うのですが、卵子にしろ大腸菌にしろ培養系全てがコンタミとの戦いです
ヒューマンエラーが1番怖いんですよ。
仕事で培養士してる人は本当にプロで凄い技術持ってるんです。
何度も培養液にカビを生やした私が言うんだから間違いないです。
(長くなったので続く)