わたくし事ではありますが、私の父方のおじいちゃんが亡くなってからもうすぐ3年になります。

その日は今でも忘れないけど、スパスパの原形である「坂上庸介 with サポートメンバー(これがやがて SPIRAL SPIDERS になるのです)」として、渋谷AXで行われた尾崎豊さんのトリビュートライブに出演する2日前でした。


90歳くらいだったので老衰はしてましたが、別に病気を患ってたわけではなく元気だったので、
本当に突然の死。
早朝に両親から電話がかかってきた時は本当にびっくりしました。

妹と共に広島に帰ったけど、先ほども書いたように、どうしても出なければいけないライブの全員ゲネを明日に控え、私と妹はお葬式にどうしても出れず、日帰りで東京に戻ってきました。


今思えば、おじいちゃんの命日と、スパスパの原形が産まれた日が偶然にもほぼ一緒ということは、これも運命かなーとも思ったりします。



だからこの時期になると、いつもそのことを考えたりします。
そしておじいちゃんのことも。。。


お墓が広島なので、なかなかお参りに行けないのが申し訳ないけど・・・。



とても博学で、いつも笑ってたおじいちゃん。
とても器が大きい人で、おばあちゃんがおっとりした人なので何かもかゆっくりでも
おじいちゃんは全然イライラしたり怒ったりせず、いつも笑って見守ってるようなおじいちゃんでした。



いつも「ありがとうねー。」と言ってくれてたなぁと・・。
「来てくれてありがとうねー!」「お手紙くれてありがとうねー。」


最初にお墓参りに行った時、「よう来てくれたねー、ありがとうねー。」という声が
本当にすぐそばから聞こえてきましたっ。




「ありがとう」

私はこの言葉がすごく好きです。




日本人は「すみませんっ。」とよく言うけれど、
私は「ありがとうっ」の方を使うようにしてますっ。
日本語の「すみません」の中には「ちょっと失礼します、失礼っ」の意味もあり
一概に謝ってるだけの意味だけではないけれど、
「ありがとうの心」、大切なことですよねー ! !





人は「してくれたこと」よりも「してくれなかった」ことの方をよく覚えているものかも知れません。

「有るもの」よりも「無いもの」を嘆くことの方が多いのかも知れません。




DAUGHTERの曲の中にすごく好きな歌詞があって、
「どうして 手にした物を並べて 「足りない」って泣くんだろう・・・」。




実際、私もやっぱり「してくれたこと」よりも
「どうしてしてくれなかったの?」
「どうしてしてくれないの?」
「どうしてアレが無いの?」
「どうしてコレが無いの?」と、思ってしまうことがたくさんある。


だからこそ、いつも「してもらったこと」を感謝する「ありがとうの心」を忘れないように心がけてますっ。


出来ないことも多いからこそ、心がけるようにっっっっ。




人は慣れていくもの。

だから「有るもの」をたくさん目の前に並べておいて、それは有って当然だと当然になってしまうのかも知れません。
そして「無いもの」を「無い無い・・」と嘆くのかも知れません。



でももちろん、「有るもの」に固執し満足し、探究心や冒険心を失ってしまうことではなく !
どん欲に何かを求めようと思うことも決して悪いことではなく !



世のご主人様 ! !
若輩ながら・・・・奥様にたくさん「ありがとう」って言ってあげてねっ。

毎日じゃなくても、時々でも、すごくうれしくて、それが日々のパワーにきっとなりますっ(私は主婦ではないけど・・女心(笑)) ! !
「おいしかったよ、ありがとう !」
「いつも洗濯物、ありがとう !」
「毎日大変だな、ありがとう !」

この一言が、ほんと嘘みたいに「明日もがんばろー」って思うと思うんだなっ(再び女心(笑))。




そして世の奥様 !
またまた若輩ながら・・・ご主人様にたくさん「ありがとう」って言いましょうっっ。

「今日もお疲れさま ! ありがとう !」
「土日、疲れてるのに休みたいのに、家族サービスありがとう !」

きっとこの一言で、その日の疲れも吹っ飛ぶと思うんだなっ(私は男ではないけど想像・・)。



だって、どんな仕事であっても、社会で働いてお給料をもらってくる、っていうのは
すごい大変なことだと思うんです。
実際、私も2年半大手損害保険会社で働いたこともあるから、マンモス会社ならではの
男子社員の辛さ・・・は痛いほど見て来ました。
毎朝どんなに辛くても定時に起き、満員電車に揺られ、上司の言う事は絶対で「なにくそっ」と思ってもぐっとこらえ、取引先へのフォロー、成績との板挟み、
接待で付き合いたくもないお酒を飲んで、昇進への夢、しがらみ・・。。。。

アルバイトだって続けることはすごいやんって思う !
どんな仕事だって、働いてお給料をもらってることは偉いと思う。



そしてそして私を含め子供は、両親に感謝だなぁ。
私はまだまだ両親には甘えっぱなしで、いつも遠慮しぃの私はついついそのキューってなった心のはけ口を全部両親に求めてしまうのですが・・・

もっと感謝しなきゃな ! !


うんうん !




そして周りの人たちにも !



偽善ではなく、「ありがとーの心」はとっても廻りを Happy にすると思いますっ。


「ありがとう」の押し売りはよくないけど、
素直な「ありがとう」を聞いて嫌な思いをする人は・・あまりいない・・と思うっ。




自画自賛ながら(^-^;)・・またまた好きな DAUGHTER の中の詩を1つ・・

「何かが壊れたら どこかが消えそうなら
  最初のページから そこから始まったから・・」




きっと、何かが物足りなくなったり文句が出始めたら、
最初の頃の気持ち、初めての気持ちを思いだせば、いいんだと思います。



恋愛だったら、最初は「この気持ちが伝わるだけで充分 ! !」と思ったはず。
そして「付き合えるだけで幸せ」と思ったはず。
初めて付き合えた時は「とにかくとにかくうれしかった」だけだったはず ! !
それだけでとてもとても幸せだったはず !

それを忘れて、これもして欲しい、あれもして欲しい、と求めて求めてるから
不満も出てくる・・・。

仕事でつまづいても、最初の気持ち・・
「やりたかった仕事に面接で受かった時」
「ドキドキしながらスーツを来た時」
「初めて一人で任された時」
「その任された仕事がうまく行った時」
「初めての昇進・・」

何か「おっしゃーーー ! !」と思えてきますっ。

私は音楽をやろうって思ったのは「拍手をもらうのがうれしかったから」。
初めて拍手をもらった時。
初めて良い曲がかけた時。
デビューが決まった時。
自分のCDが出来た時 ! !


それは「過去に戻る」のではなく、何だかとても素直な何かを思い出させてくれるんですっ。




とてもとても素直な原点の気持ちに・・・・ ! !





もうすぐおじいちゃんの命日。



いつも優しくて大きくていつも笑ってたおじいちゃんに恥じないようにがんばろっっ ! !