関東も、昨日から梅雨入りしたみたいです。
今日は、午前中、雨ふりでした。
さらさらさらさら、
しずかに音をたてて、小雨が降っています。
さらさらさらさら、
傘にあたる音も静かです。
ひょこたん…、ひょこたん…、
私のまえを、ゆっくりと、猫がよこぎります。
私と目があって、
常にビクついているのであろう、その猫は、
少し哀しい顔をしました。
ひょこたん、ひょこたん…。
びっしょり雨に濡れ、
ボロボロに汚れた毛、
胃ばかりが目立つ、痩せたカラダ、
少し不自由な足を、ぎこちなく動かしながら、
ひょこたん、ひょこたん…。
あ、車だ 。
雨の日の通勤時間。
白い車に乗ったオジチャンは、イライラしている、かもしれません。
ひょこたん、ひょこたん…。
仕方なく、猫が渡りきるのを待っています。
ひょこたん、ひょこたん…。
すれちがった若い女の人は、
猫が嫌いなのか顔をゆがめました。
ひどく、うす汚れた猫を見て。
さらさらさら…、
雨が降っていました。
夕方5時半。
帰り道。
朝、降っていた雨はやみ、
きれいな夕陽がさしていました。
夕陽のあたる駐車場。
その隅っこにできた日だまりで。
すやすやすやすや…。
朝見た猫が、眠っていました。
誰にも気づかれない隅っこで、
すやすやすやすや…眠っていました。
日だまりは、
とてもとても、あたたかそうでした。
今日一日、
私と目があった時の、
哀しい顔が忘れられなかった。
良かった、雨がやんで。
良かった、夕陽があったかくて。
どうか、
ひとときの安らぎを、
感じてくれていますように。