あなたには、素晴らしい価値がある。




母親のことをお母ちゃんと呼んでいたのを、姉から「格好悪いから」と言われ、お母さんと呼ぶようになったのは、小学校3年生の時だ。

母親は縫製工場で働き、私は小さい頃おばあちゃんに育てられた。私にとって、母親は「近くにいない人」だった。



今日、腰の骨を折って10日が過ぎた。私は半病人の生活をしている。家事を子供たちにも手伝ってもらっているが、子供たちも仕事をしていて、それぞれの生活がある。多くは頼めない。


夕方、デイサービスから帰った雄二さんの洗濯物を干している時、トイレに行きたくなったが、コルセットが邪魔をして、間に合わなく、失禁してしまった。


私は服着替え、ズボンをまた洗濯した。


ズボンを、動かない指で洗濯ネットに入れている時、腰の痛みもあり、情けなくて泣けてきた。重くうずく腰、今ここに私は1人、どうしようもない現実…。


私の中で思考は吹き飛んで、感情が爆発した。



「誰か…誰か助けて…。…お母ちゃん……お母ちゃん、助けて!!私を助けて!!!」


私は、「60歳の万里子」から、「5歳のまりこ」になっていた。


「!!!でも、お母ちゃんは来てくれない」私が40度の熱を出して、嘔吐している時もお母ちゃんは来てくれなかった。あの時も、今日のように叫んでいた。でも来てくれなかった。



私は2階に上がって、思いの丈をノートに書き殴った。

人に見せられないネガティブな言葉を書き綴った。書き綴った。書き綴った…。



そして、最後に希望の言葉が出てきた。


「全部私が悪い?そんなことない。よくやってるよ。


イメージ+言葉+感情…」


私は、脱力した。

私はいつもの私に戻っていた。



お母ちゃんは、来てくれたんだ。私を助けてくれたんだ。ありがとう、お母ちゃん。

ごめんね、私のことを愛してくれていたのに、気がつかなくて。この言葉、届いたよね。




あなたが幸せだと、私は嬉しい╰(*´︶`*)╯♡POI