突然ですが、皆さんは来年の2018(平成30)年の干支を知っていますか?
恐らく、多くの方が「来年の干支は戌(いぬ)」と答えるでしょう。。。
しかし本当の〝干支〟は戊戌(つちのえいぬ)!!
なぜ? 何それ??
実は・・・
「ねずみ年、うし年・・・」という数え方は『十二支(じゅうにし)』の数え方であり、
〝干支〟の数え方ではないんです。
本来の〝干支〟とは、『十干十二支(じっかんじゅうにし)』という古くから年号、時間、方位等を現したものを用いた形とされています。
- 『十干(じっかん)』
「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」
「こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き」
- 『十二支(じゅうにし)』
「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」
「ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い」
この『十干』と『十二支』を組み合わせた数え方を『十干十二支』といいます。
※ここからちょっとややこしくなります※
まず、『十干』を陰陽五行の[木(き)]、[火(ひ)]、[土(つち)]、[金(か)]、[水(みず)]にあてはめ、それに陽をあらわす[兄(え)]と陰をあらわす[弟(と)]を順に組み合わせ次のようによびます。
こんな感じです↓
甲(木の兄=きのえ) 乙(木の弟=きのと) 丙(火の兄=ひのえ) 丁(火の弟=ひのと) 戊(土の兄=つちのえ) 己(土の弟=つちのと) 庚(金の兄=かのえ) 辛(金の弟=かのと) 壬(水の兄=みずのえ) 癸(水の弟=みずのと) |
この『十干(じっかん)』に『十二支(じゅうにし)』を順に組み合わせたものが、
本当の〝干支〟なんです。
全組み合わせはこんな感じになります↓
見ての通り、この組み合わせは60種類!
と言うことは、同じ組み合わせが再び巡ってくるのは60年目。
60年で暦(こよみ)が還ってくる事から、60歳を〝還暦〟と言うんです。
その他にも私達の周りにはこの『十干十二支』の数え方が数多く使われています。
例えば、「阪神甲子園球場」
高校野球などで有名な「甲子園」。野球好きのみならず、誰もが知っている球場です。
『甲子園球場』は大正13年(西暦1924)に建設されました。
この年が「甲子(きのえねずみ)年」だったことから「甲子園」と命名されたのです。
普段何気なく目にしたり、使っている言葉の中にも『十干十二支』はたくさん使われており、目線を変えて周りを見渡せばまた新たな発見があるかもしれません。
皆さんの周りにも隠れているかも、、、
〝60年に1度の戌年・・・〟
そう思うと感慨深く、今までとは違った年の向かえ方になるかと思います。
来年の干支は、、、 〝戊戌(つちのえいぬ)年〟