
会社を半休して「プラド美術館展」(写真はスペインのプラド美術館)に行って来ました。朝早くから行くと、空いてて快適!ということが判明。「早起きは三文の得」昔の人はいいことを言ったもんです。これに気付くのが何十年か早ければもっと立派な大人になったんでしょうか?
さて、余談はさておき、プラド美術館は20年近く前に初海外旅行でスペインに行った際に訪れた美術館でした。そこで観たエル・グレコは宗教画にあまり興味が持てない私にも鮮烈な印象を残してくれました。今回はその「十字架を抱くキリスト」が来ていました。じわーんとよみがえる記憶と共に、また改めてグレコってすごい、と。ゴヤの「魔女の飛翔」も小さい絵ながら実物は迫力満点でした。その他「フランダースの犬」で日本人には馴染みの深い、ルーベンスも数点あります。
ネロが最後に辿り着いたアントウェルペン大聖堂(オランダのアントワープ)にある「キリスト昇架」と「キリスト降架」は教会で実物を見ましたが、やはり絵画はその場所にあることで迫力とか時代背景とかの感じ方が全く違ってくるのだな、と実感しました。それはそれは素晴らしかった。美術展(美術館)はそれを少しだけ切り取って垣間見せてくれるツールに過ぎません。それでも、少しの入場料でこれだけの名画を一堂に見せてもらえる訳ですから、貴重なことこの上ないですし、出来る限り足を運びたいと思うのですけど。内容的には申し分ないほど充実している展覧会でした。
この秋は観たい美術展目白押しでちと困ってます。ダリもあるし、プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」もかなり気になっているのですが・・・。「ペルシャ文明展」も前売りを早速購入して行く気満々です。
この日は、時間があったので更にルーブル美術館展も観たのですが、石膏像が多く、私的にはあまり興味がそそられませんでした。しかし、半日とは言え、充実した時間を過ごすことができ、これから怒濤のように忙しくなる仕事漬けの日々を考えると、ちょっと一息になった大満足な1日でした。