
今日は、映画の日ということもあり、会社の人たちで構成されている映画同好会(非公認??)の活動の一環として日比谷シャンテに「天空の草原のナンサ」を観に行きました。
この作品は、ドキュメンタリーを得意としているモンゴルの女性監督ビャンバスレン・ダバーによるもので、今回の映画はモンゴルに伝わる「黄色い犬の伝説」(←原題:何で日本で公開すると違うイメージのタイトルになっちゃうんでしょう?)をモチーフにした、モンゴルの遊牧民の家族だけをひたすら撮影したものです。
この家族、素人なんだけど、子供がとてもそうは見えない位自然で、主役のナンサに関しては最低限の演技指導も入っているとは思うのだけど、通常の映画にありがちなストーリーの起伏もほとんどなく、何だか本当にドキュメンタリーを観ているようなまったりとした時間を過ごしました。が、それでも飽きることなくこの家族を見つめ続けてしまうのです。いやいや、参りましたな1本です。げに恐ろしきは自然体・・・。
多分、出演者の中では犬(ツォーホル)が一番芸達者なプロだったんではないですかね。
これを見ると、モンゴルの生活とか色々見えてくるものがありました。子供は学校がある間は親戚などに預けられて学校に行っているとか、家族誰もがたいそうな働き者で、家長である父の言葉は絶対であるとか、山羊などの乳を加工した製品ばかりを主食にしているとか(ヨーグルトが主食のように見えました)。だけど、その自然の生活の中でも静かに近代化の波は押し寄せていて、彼らもテント(ゲル)を畳んで親戚の家に身を寄せる選択をします。お母さんの「私はここの生活が好きだけど・・・」というセリフがとても重く響きました。そして、遊牧民が暮らす広大な土地にまで選挙カーがやって来て政権放送を繰り返します。
色々考えることの多い映画でした。