~第一章~

「喜びと冷静さ」



二日目の朝。

雲はどんより。


しかし、心の中はいつとなく、浮足立っていた。

それも、そのはず。


今日は、大好きな親友との集まりがあるのだ。


さらに、新しい仲間も加わるということで、

緊張しながらも、自然と笑みがこぼれる。


みーちゃんからのメールにはこう書いてあった。




「天気が晴れていたり曇りでも、BBQを強行しようと

思っていますので、10時に集合でお願いします。


雨だったら、お昼ご飯を食べるくらいに来て頂けたら

いいと思います。


明日は、初登場の方がいるので、みなさん

あたたかく迎えましょう。」



ということで、二日酔いの重たい目を

無理やりあけながら、9時には起きてみた。


しかし、脳みそがまだ睡眠を欲しがり、

あくびが止まらない。。。。・・・が、それよりも、

今日の出来事の方が楽しみで仕方がないのだ。



すると、9時過ぎに、みーちゃんからの電話。



「もしもし。」


「み~~ちゃん、おはよう。」



そして、今日についての連絡事項や、

お互いの天気について、話す。


はっきり言って、電話の内容は頭には入っていなかった。


ただ、その声が嬉しくて・・・。

その声が懐かしくて・・・・・・。


その声を聞くと、楽しみにしていた気持ちがあふれだす。

自分という欲求に勝てなくなる。



・・・・・・早く会いたい。



なんだろう??


彼氏にずっとあっていない、彼女みたいな心境に

似てるのだ。



皆の天候が不安定っていうことで、午後からの集合に

なった。。


その瞬間、なんだか残念なような。。


大好きなものを我慢させられてる子どものような

気持ちが襲ってきた。


それとは、逆に、二日酔いという状況の中で、皆に

具合悪い様子をみせるのが嫌だった。

ホッとしいる自分の姿が鏡に映る。。


お水をコップ一杯に飲み干す。

お腹はすいていない。


むしろ、お酒が体に残っている心境に襲われ、

もう一度眠りにつく。。。


布団が、心地よく体を覆う。

目をつぶりながら、

皆の笑い声を思い出し、

笑い顔を思い出し・・・・・・・


夢の世界にのめりこむのだ。。




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