私達が見ている世界… | 空の宇珠 海の渦 

空の宇珠 海の渦 

-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

この件は前にも少し触れたかも知れない。





私達が見ている世界…





それは常に過去であるという話だ。






私達は常に情報を受け取って生きている。





受け取って処理をするのに、時間がかかる。





何かを見る。




光の速度は、秒速30万キロメートル。





目の前のものであっても…





10億分の一秒ほど時間が経過する。





夜空の星は、過去の宇宙。





星の光は何十億年、何百億年前の光である。






自分を包み込んでいるのは、過去の世界。





ここが非常に不思議である。






では、今この瞬間はどこにあるのか?





『今この瞬間を生きる…』





私の考えでは…





外側の世界にそれはない。





あるとしたら自分の中である。





何かを思考した瞬間。





「やろう!」と思った瞬間。




そこにしか「今」は存在しない。






例えば神と繋がった時…





光の宇珠の中で何かを感じる。





光を受け取り、感動の涙を流す。





受け取ること自体は過去…




だが…




感動は「今」を生きていることになる。





『今この瞬間を生きる…』




その言葉に隠された真実。




受け取って思考した瞬間…




自らと一つになる…




それこそが、尊い瞬間である。




そう言う事になるだろう。





温もりも…




匂いも…




声も…




全ては幻想である。




そう簡単に…




割り切れるものでは無いかも知れない。




しかし…




私達が感じるものは全て過去の世界…





全ては過ぎ去ったもの…





あるようでないもの…





そう言い換えることができるかも知れない。





『今この瞬間を生きる…』




感動や喜びを手に入れた瞬間。




その瞬間に全てが集約されている。




答えは自分の中にしかない。




そこにこそ真実が存在するのだろう。





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