昨日の続きである…
「そのお告げって、どう言われるんですか?」
私はそう聞いたと思う。(はっきりと覚えていない…)
「言葉ではなく、形っていうかイメージと言うか…」
彼女の返事は曖昧である。
詳しく聞いて見ると…これが、実にユニーク。
例えば、三輪山であれば「三つの輪」
登拝しなければいけないのは「300円」
面白いことに…
裸足で登拝の場合は…
漫画『はだしのゲン』のゲンだというのだ。
まるで、パズルか謎解き。
私の場合はイメージ(映像)か言葉(テレパシー)である。
他にはぞろ目だろうか…
こんなにユニークなのは初めて聞いた。
しかし、同じような方は沢山いるだろう。
私が知らなかっただけだと思う。
ただ、彼女は…
波動に関しては余り感じ無いようである。
エネルギー波動に関しては、はっきりと見えている。
どちらかというと…
チャネリングに特化した才能かもしれない。
「これからどこか行く予定あるんですか?」
そう聞くと…
「少し休んで、元伊勢の…」
最初はそう言っていたのだが…
「桧原神社は行けって言われたんですか?」
私にふと考えが閃いた。
「いいえ、これは私の…」
「どこかほかにあります?」
彼女がそう言うので…
「桃尾の滝って知っています?」
私がそう言うと…
「そういえば…ももってもも肉…」
そのイメージが来ていた。
彼女がそう言うのである。
「もも肉…ローストチキンのイメージか…」
「あっ!」
私は突然そこで閃くのである。
「間違いないわ、行こう!」
「えっ、なぜです??」
この謎解きは、彼女には絶対に解けない。
私と桃尾の滝ツアーに行った方は、分かるかもしれない。
「お名前、何ていうんですか?」
彼女には必要ないと思っていたのだが、名刺を渡した。
「あ、これでわかりました…」
彼女がそう言うのである。
私の名がすでにイメージで来ていたそうである。
それならば、迷うことはもうない。
もも肉の謎解きに向かう事にした。
ももの最初は桃尾の滝である。
沖縄にはない風景に彼女は喜んでいた。
そして、次が本命。
石上神宮である。
鳥居をくぐり歩いて行くと、すぐに答えが見えた。
「ほら、あそこ!」
私が指を指しても、彼女は気付かない。
「ほら、もも肉…」
石上神宮には沢山の鶏が飼われている。
「ああ…」
彼女が笑って、それを見ていた。
これで謎解きは完了である。
お互いにとって、ミッションは完了したようだ。
しかし…
面白い導きである。
中には面白い神がいるものだ。
彼女が私の前に現れたのには訳がある。
「自分は何処かおかしいのか?」
そう思っていたようである。
世の中には同じような人が沢山いる。
「変な人」が他にもいる事に安心していた。
自分だけではない。
それを確認できたことが、
彼女にとっての救いだったようである。
神様によって、SNSは全てブロックされたらしい…
でも、時々…
変なおじさんが何をしているのか?
それを覗くぐらいは、許して頂けるだろう。
自分だけではない…
そこには癒やしがあるかも知れない。
彼女は奈良に住みたいと言っていた。
また、いつか…
どこかで会える気がする。
本当に面白い出会いであった。