願いの裏側… | 空の宇珠 海の渦 

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-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

三輪山のようなパワースポットでは、



連日人々が訪れ、神に祈りを捧げ、願いをする。



最近、この願いについて思う事がある。





人にはそれぞれミッションがある。



筋書きとかブループリントと呼ばれている。



しかし、生まれた瞬間、全てを忘れる。




そのミッションを楽しむ為に、忘れるらしい。




そして…



人はいつしか願いを持つようになる。




夢や希望。



形はいろいろあるだろう。




こうありたい…



こうなりたい…




だが…



もし、筋書きの内容を全て知っていたなら…




願うことなど無いのかもしれない。




言い換えれば…




願いは「迷い」なのではないか?




そう思うのである。





筋書きの上に全てが成り立っている。



それを強引に変えようとするのは、自らのエゴだ。



エゴに支配されているということになる。




もし…



筋書き通りに…



なるようになるならば…




そこには「感謝」があるのみである。




生まれて来たことに感謝…



今生きている事に感謝…



与えられる全ての万物に感謝…である。




生きている事は、ミッションが出来ている証である。




その時、置かれている状況は問題ではないのだ。




エゴに支配される…




その思考の在り方に、問題があるだけである。




こうしたい…



こうなりたい…



こうあって欲しい…




筋書きにないものは願っても来ない。



これは引き寄せの落とし穴でもある。




そこに固執することで、道(未知)に迷うことになる。




願いの本当の意味…



それは、行くべき道を見失ったシグナルなのだろう。




必要なものは必要な時にやって来る…




本当に必要なものは、本当に用意してある。




言い換えれば…



願わなくとも手に入るのである。




願いは心のシグナル。




その裏側に本当の意味が隠されている。




体験しなければならないこともある。



その先にしか、答えは無いのである。




生まれて来たことに感謝…



今生きている事に感謝…



与えられる全ての万物に感謝…




そこには感謝しかないのである。