私は子供の頃、野球をやっていた。
若い頃は球場まで足を運んで見に行ったのだが、
最近は行かなくなった。
行けなくなったと言う方が近いだろう。
先日、WBCの事が気になってチャンネルを合わせた。
オーストラリア戦、五回1死満塁。
侍ジャパンのピンチ。
ピッチャーは中日の岡田投手であった。
前の打者からストライクが1球も入っていない。
見た所、精神的に一杯一杯。
顔色も冴えない。
そう言う場面を何度も経験している選手でも、
WBCという舞台、「場」がそうさせている。
「これは…」
と思って見ていると…
球場全体が…
「がんばれ~、がんばれ~…」
観客のほとんどが日本人。
みんなで、岡田投手を応援し始めた。
普段のプロ野球の応援のように、鳴り物はない。
声だけが大きくなっていく。
その波動が、岡田投手を包み込んでいく。
小林捕手が間を取って、マウンドに向かう。
ショートの坂本選手が声をかける。
そして…
セカンドゴロ、ダブルプレー。
限られた「場」で起きる、奇蹟の瞬間である。
岡田投手が込めた想い。
相手の選手が難しいボールに手を出してくれた。
そして、最後は…
名手、菊池選手に打球が転がる。
この辺りが、面白すぎる。
それは、保証された未来であるかのようであった。
結果的には、誰もが望む形になった。
応援する者達の「思考のエネルギー」。
それらが導き出した答えである。
これを奇蹟ととるか、偶然ととるか…
見る者で別れるだろう。
しかし、その分かれ目が、未来の分かれ目でもある。
偶然だと思ってしまうと、それで終わりなのだ。
スピリチュアルの世界ではよく起きる。
奇蹟と偶然の境目は、捉える者の「感覚だけ」である。
こういうことは日常でもよく起きている。
どこにフォーカスするかで、世界が変わるのである。
限られた「場」。
そこでは様々な事が起こりやすい。
神社やパワースポット。
それらも「場」が重要である。
そして…
これを意図的に使っているのが、
「宗教団体」なのである。
なかなか面白い瞬間を見せて頂いた。
思考のエネルギーで世界を変えられる。
沢山あれば鬼に金棒。
まずは…
一人一人の想いが重要なのである。