スピリチュアルの形…その1 | 空の宇珠 海の渦 

空の宇珠 海の渦 

-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

実家から帰ってきて大分経つのだが、



身体がいまいち本調子ではない。



三輪山に三度登拝してかなり良くなった。



あと少しと言う所だ。




先日、三輪山である女性にあった。



右の奥でお祈りを済ませ



「降りようかな…」


と思った時…



祠の前で太陽の光が射してきた。



余りに心地良かったので、



その光を浴びてエネルギー調整をしていたら…




突然、その女性が現れた。



「こんにちは」



一応挨拶を交わしたものの、何かおかしい。




マップを持っていたので…



「初めてですか?」



と声をかけた時、その理由がわかった。




彼女から放たれる強い波動。



その中に隠されているものを、私は感じていた。




彼女はそのまま右の奥に行った。



「降りよう…」



と思った時、今度は私に変化が起きた。



「おっ!」


場と繋がった。



しばらくそこで止まる事になった。



それが終わると同時に、彼女が戻ってきた。




「どこから来たのです?」


嫌われているのは承知の上で声をかけた。



彼女は関東の地名を言った。



「これは…また…」


この寒い冬に、関東から三輪山に来る。



そこそこの理由があるはずだろう。



「スピリチュアルとか興味あるのですか?」



「え、まぁ…というか…」



彼女の返事は曖昧であった。



「興味があるなら、観じていること伝えますけど…」



この言葉は私の言葉でないような気がした。



「それは…いいです…」


彼女はきっぱり断った。




そこから話がつながり始めた。



どうやら…



彼女の周り(友達)にはその手の方が沢山いるらしい。



現実を全否定するような生き方には、納得出来ない。



現実と折り合いを付けてこそ、生きる事。



彼女の考えは粗方見えて来た。




それはそれで間違いでもない。



生き方はそれぞれである。



人生は自己表現。



自分がどう生きるかである。



自分が納得し、楽しむ事が一番である。



そして、彼女にも…



それなりの能力が備わっているようであった。



だが…


彼女はスピリチュアルを毛嫌いしている。



それが、言葉の端々に出てくる。



しかし、大きな矛盾がある。



そんな彼女が三輪山に登拝していることだ。



迷いがある。



私にはそうとしか思えない。



だが、これ以上は面倒なので、先に山を降りた。





長くなりそうなので、続きは次回へ…