地球温暖化と奈良湖… | 空の宇珠 海の渦 

空の宇珠 海の渦 

-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

地球の平均気温が上がっているようだ。


2016年は99%の確立で最も暑い年になるらしい。



気温が上がると気になるのが海面上昇だ。



広島の厳島神社などは、すでにその影響を受けている。




しかし、地球にとっては当たり前の事で、サイクルの一部。


その証拠に今の日本の都市部は、昔はほとんど海の底であった。




これは前にも書いたと思うのだが…



実は、奈良にも昔、湖があったようだ。


しかし、この事実を知る人は少ない。



現在奈良の中央を走る国道24号線。


それより西側に湖があったようだ。



これに気付くきっかけとなったのは地名である。

以前、谷川健一さんの「日本の地名」という本を読んだ。

(まだ半分も読んでいないのだが…)



地名には理由がある。


それがきっかけである。



五条と御所の峠。


実家の和歌山に車で帰る時に、


「船宿」「船路」という地名を見かけた。


今は山の中だ。



山の中に船の付く地名がある。



それで、不思議に思い、調べて見た。



すると…


奈良湖の存在が見えて来た。



その頃は、大阪も難波の辺りまでは海であった。


古来、水のない所には文明は栄えない。


奈良湖があった方が、納得がいく。



箸墓古墳などの大きな古墳が、国道24線より東側。


つまり、三輪山のほうに偏っているのは、


湖があったからではないか?



私はそう考えているのだが…



鍵唐古遺跡から西側に、縄文時代の遺跡は見つかっていない。


大和川は西に向かって流れている。


この事実が更に後押しをしている。



そう考えると、奈良の都は完璧に近い。



だが、その湖も今はない。



これもやはり、気温の上昇が原因の一つだと言えるだろう。



太古はもっと気温が低かった。



そして、現在の様に平均気温が上昇した。


その結果、奈良湖は消えた。



水は温まりにくく、冷めにくい。



南極の氷が解け一時的に海面が上昇する。


それは、暖まりにくい水が増えるということだ。



地球規模で見れば、今度はその水にエネルギーが奪われる。


結果として気温が下がっていくことになる。



地球温暖化、海面上昇…



まるで、地球が滅亡するかのような言い方をする。


地球にとっては…


ちょっと汗をかいたなぁ…


ぐらいの事かも知れない。


何も畏れる必要は無いのだ。


地球は良い方に向かっている。


私はそう感じている。




earth_ase.jpg