先日、三輪山の頂上で、ある女性の方から相談を受けた。
「ガネーシャの絵と話をしていたのですが、
それって悪霊でしょうか?」
と、いうものであった。
私は見える人ではないので、霊の事はよく分からない。
そもそも悪霊とは何なのか?
そんな事も考えたことはなかった。
霊は霊でも…
悪いことを引き込むから悪霊なのか…?
悪意があるから悪霊なのか?
良いことばかりを引き込むのは、良い霊なのか?
その当たりも、多少引っ掛かる。
順風満帆の人生は、ミッション的には低いと言える。
時として、学びも必要であろう。
「ある時、嘘をつかれて嫌になって、もう話すのを止めたんです…」
その方はそう言う。
占い師に見たもらったら、悪霊だと言われたようだ。
神様は時として嘘をつく。
だが、それはその人を思ってこその嘘だ。
だから、起こった事の断片だけで、判断するのは間違っている。
自分の想定以上の良い結果が、後に起きることだってある。
「最上のステージ」と私は勝手に言っているが、
そう言うことが時々起きる。
見える系の方には、何てことの無い話かもしれない。
だが、私はその方が満足できる答えを、提示できなかった。
だが、家に帰る途中、車の中で閃いた。
「嘘をつかれてから、もう話していないんです…」
彼女はそう言った。
一度繋がったものが、そうそう簡単に切れるものか?
相手は悪霊だ。
その手の映画では、大変な事になるのではないか?
ふと、そう思った。
そう考えると…
彼女はハイヤーセルフの声を、聞いていたのではないだろうか?
嘘をつかれて悲しい目に遭ったのは…
「その必要があったから…」
ではないだろうか?
詳しい内容は聞いていないが…
嘘をつかれた事が、失恋だとすると…
相手が見かけ倒しの男で、後に捨てられる…とか
金銭目当て…とか
だが、そのミッションはクリアしたのだ。
悲しむことで、学んだのだ。
だから、切れたのだ。
私が出した答えはこうであった。
伝えることが出来ないことを考えると、
私のミッションであったのかも知れない。
同じ物でも、見る方向で形は変わる。
「無いものを欲するな、あるものを考えろ…」
私の中で声がする。
答えは用意されていると言うことだろう。