ガネーシャと話す女… | 空の宇珠 海の渦 

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-そらのうず うみのうず-
空海の小説と宇宙のお話

 

 

 

 

 

先日、三輪山の頂上で、ある女性の方から相談を受けた。



「ガネーシャの絵と話をしていたのですが、


それって悪霊でしょうか?」


と、いうものであった。



私は見える人ではないので、霊の事はよく分からない。



そもそも悪霊とは何なのか?


そんな事も考えたことはなかった。



霊は霊でも…


悪いことを引き込むから悪霊なのか…?


悪意があるから悪霊なのか?


良いことばかりを引き込むのは、良い霊なのか?



その当たりも、多少引っ掛かる。



順風満帆の人生は、ミッション的には低いと言える。


時として、学びも必要であろう。



「ある時、嘘をつかれて嫌になって、もう話すのを止めたんです…」


その方はそう言う。


占い師に見たもらったら、悪霊だと言われたようだ。




神様は時として嘘をつく。


だが、それはその人を思ってこその嘘だ。



だから、起こった事の断片だけで、判断するのは間違っている。


自分の想定以上の良い結果が、後に起きることだってある。



「最上のステージ」と私は勝手に言っているが、


そう言うことが時々起きる。



見える系の方には、何てことの無い話かもしれない。


だが、私はその方が満足できる答えを、提示できなかった。




だが、家に帰る途中、車の中で閃いた。


「嘘をつかれてから、もう話していないんです…」


彼女はそう言った。


一度繋がったものが、そうそう簡単に切れるものか?


相手は悪霊だ。


その手の映画では、大変な事になるのではないか?


ふと、そう思った。



そう考えると…


彼女はハイヤーセルフの声を、聞いていたのではないだろうか?


嘘をつかれて悲しい目に遭ったのは…



「その必要があったから…」


ではないだろうか?


詳しい内容は聞いていないが…



嘘をつかれた事が、失恋だとすると…


相手が見かけ倒しの男で、後に捨てられる…とか


金銭目当て…とか



だが、そのミッションはクリアしたのだ。


悲しむことで、学んだのだ。


だから、切れたのだ。


私が出した答えはこうであった。



伝えることが出来ないことを考えると、


私のミッションであったのかも知れない。




同じ物でも、見る方向で形は変わる。



「無いものを欲するな、あるものを考えろ…」


私の中で声がする。



答えは用意されていると言うことだろう。