先日、三輪山に登った時の話である。
頂上で逢った、群馬から来たという5,6人のグループ。
「エネルギー波動、見てみます?」
という私の言葉で…
何だか、おかしな雰囲気になった。
「わぁ、見える!見える!」
女性の方達は、直ぐ見えた。
一人の男性の方も直ぐに見えた。
だが、もう一人の男性の方だけが、見えなかった。
仲間内で一人だけ見えない。
ちょっと男性は、凹んでいるようにも見えた。
前回に逢った女性の三人組は、一人の方が見えなかった。
仲間がみんな見えて、一人だけが見えない。
この時点で分かることがある。
それは、「存在している」と言うことだ。
実はここがチャンスなのである。
固定概念が強すぎる人は、見えにくい。
「私に、そんな力は無い!」
そう思い込んでいるからだ。
それ自体が、心に掛けているフィルターである。
実は、私もそうであった。
「あるのなら見たい!」
これが、フィルターを解く鍵になる。
好奇心は、固く閉ざされた、心の扉を開く。
男の方が「もう一度、見せてください!」
と時間を置いて現れた。
私の手を見せると…
「あっ!見えた!見えた!」
どうやら、見えたようだ。
「私のが見えたら、自分のも見える筈ですよ…」
「ほんとだ!見える!」
私は「よかった…」と胸をなで下ろした。
そのうちに、仲間同士で見せ合っていたが…
「あっ!金粉出て来た!」
「ほら!見て!」
「私も!ほら!」
また、金粉現象…
しかも、数人の女性に次々と…
聞くところによると、音楽関係の方のようだ。
楽器の演奏者の集まりのようであった。
中にはCDを出しておられる方もいる。
音も波動。
エネルギーの共振共鳴が、起こっているのであろうか?
波動を伝え合うという部分では、
優れた方達であることは間違いない。
金粉現象は、うれしかったり興奮したりすると、よく起きる。
喜んでいただけたのなら、うれしい限りである。
だが、皆様、普通のように見えて、ほんとにすごい。
スピリチュアル度はかなり高い。
エネルギー波動に関しては、あるべきものである。
見えるからと言って、術が使えるようなことはない。
そこは入り口に過ぎない。
存在が分かれば扉が開く。
開いた扉の向こうを、見たくなる。
「これって…なに?」
あるべきものが、意識を変えてくれる。
三輪山だから…ということは無いが、
「特別な場所」という意識が、感度を上げているようにも見える。
要するに…
フィルターをかけているのは自分自身だ。
心のありようで、変わるということだろう。
見えなかったものが見える。
これが、新しい自分の発見になる。
自らの可能性を、見せてくれるのである。
本当に三輪山は不思議な場所である。
このような場を、開放してくれている。
その事に…
「有り難い」と思う。