******************************** グランドスラムで5度の優勝を誇るM・シャラポワ(ロシア)は7日、 アメリカのロサンゼルスで記者会見を開き、 1月の全豪オープン 期間中に受けた薬物検査で、 禁止薬物の陽性反応が出たことを発表した。 ******************************** |
突然、こんなニュースが飛び込んで来た。
ロシアのドーピング問題は、以前にも起こっている。
シャラポアの件が、国と関わりがあるかは分からない。
だが、ドーピングがスポーツ界を揺さぶっているのは事実だ。
ドーピングとは、薬物によって自らの運動能力を高める行為だ。
禁止された薬物が、検査で発見されれば違反となる。
① 禁止された薬物
② 検査で見つかる
この二つがキーワードとなる。
逆の発想をすると、禁止されていない薬物ならOK
見つからなければOK
と言うことにもなる。
以前、自らの血液を採っておいて、試合前に輸血すると言う
ドーピングの話をニュースで見た。
これには私も驚いた。
見つからなければOK
『よく考えたものだ』と感心したものだ。
今回のシャラポアの件も、以前は禁止薬物に入っていなかったものだ。
問題は『以前は…』という所だ。
自らの健康上の理由で、飲まざるをえなかった薬。
10年間も飲み続けていたと言う。
健康上の理由と雖も、これからはアウトだ。
では、禁止される以前はいいのか?
沢山の試合に勝ち、その試合で負けた選手がいる。
負けた選手は、今どう思っているだろう。
薬が、運動機能をサポートしていたことは事実だ。
だが、こんな事実は掘り下げればきりがないのだ。
血液ドーピングに関しても、今はダメだが、昔はOK。
この問題は、非常に根深いと思う。
オリンピックに出るか、出られないかで人生は大きく変わる。
選考レースで勝った選手が、内緒でドーピングをしていたとなると、
選考で漏れた選手は浮かばれない。
見つからなければ、その事実は永遠に闇の中だ。
正々堂々と戦うのがスポーツの基本姿勢だ。
スポーツをやるのは楽しい。
それは、人が本来持っている感覚に近づくからだ。
走り、風を肌で感じ、汗をかく。
その体験が、感動を生み自らを変える。
そこには、生命そのものが存在している。
今の時代は、完全なナチュラルこそが難しい。
スポーツが、商品化されてしまったが故に、その苦しみがある。
そろそろ、いろんな事を見直す時期が来たのではないだろうか?
スポーツは見るより、やる方が楽しい。
上手、下手は関係ない。
その事を…忘れてはいないだろうか?
私はそう感じている。