家を出て悲しくなってきた

借金までして部屋も手放して

家もお金もなくなるバカさ加減に自分が嫌になった

 

正社員も辞めて収入も減った

新しく部屋を契約したとしても借金の返済があるから生活できない

なにやってるんだろう・・・生きてる価値がない

 

私にはお金と労力を使わせて

自分は浮気相手に時間とお金を使ってる

 

踏みつけられた感覚と利用された感

惨めだった

相手のせいというより 

自分がやったことが惨めだった

 

離婚の時には感じなかった絶望の中にいた

 

もう死にたかった

自分の存在を消したかった

 

この時も 

子どもがいるから死んじゃいけない

そう思い直した

 

 

3DKの部屋にひとりで住んでる上の子に

半年部屋を貸してほしいとお願いして

次の日に引越しをするべく

電話をかけて業者を探した

 

彼が仕事に行ってる間に荷物を運ばなければと

夜逃げのように荷物をまとめて

私が買った彼の服も切り裂いてやりたい気持ちになったけど

その時思った

彼が目の前にいたら刺したいくらい怒ってる自分がいる

 

彼が帰って来るまでに引越しは無事に終えて

彼に合わずに全部終わったとホッとしていたはずが


その夜

会わない事の不安で押しつぶされそうになって

彼に会いに行った

彼は土下座して謝ったけど許せなかった

彼と一緒にいると 裏切られた事実で辛くなる

 

離れても辛いし 一緒に居ても辛い

この辛さが何なのかわからなくて苦しかった

 

離れたら不安で会いに行く

会いに行っても 辛くて一緒にいられない

 

失恋で辛いのとは明らかに違う

自分に何が起きてるのかわからない

 

ネットで調べて気付いた

『共依存』

精神的に落ち着かないイライラした感覚は

依存の離脱症状と同じだった

 

 

私は彼に会うたびに泣いていた

泣くことで彼を責めた

 

被害者のフリをした加害者になった

 

彼が地雷を踏むたびに思い出す

 

忘れたいのに忘れられない 悲しみと怒り

 

 

別れたいと思っていたはずなのに 別れられない

 

一緒には暮らさないけど

 

会いに行ったり 離れたり

 

自分が何を求めているのか

どうしたいのか

 

迷走して 行ったり来たり

 

そんな関係が3年続いた

 

 

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私の中に溜まっていた怒りと悲しみは

 

彼に対してだけじゃなく

 

幼少期から何十年も溜め込んでいた感情だった

 

心を閉じていた私の

 

感情の蓋を開けてくれたのが彼だった

 

蓋が閉まらなくなって爆発した怒り

 

ドロドロになって溜まっていた感情を初めて出すことができた

 

彼は それを何年も受け止めてくれたのだった