引っ越した時は87才の母親

耳は遠くなって聞こえにくいけど

畑で野菜を作るのが楽しみで生活は自立していた

 

父親が亡くなってから20年以上独り暮らしで

自由にしてきた母親が私と暮らすのはどうなんだろう

 

部屋は別々にあるからひとりで過ごせるけど

いちいち口を出してくることにイライラしていた

なので月に1週間は気分転換に子どもの家に避難するという生活爆  笑

 

それでも1年も一緒にいると慣れてきて

生活費を出してくれることも有難かった

一緒に畑で作業をしたり

お昼ご飯をピクニックみたいに外で食べたり

 

何の問題も起こらない平和な田舎の生活

 

平和なことに慣れると退屈になるんですね

 

もっと人と関わって成長したい! という欲が出てきた

 

で、「やっぱり街に戻って働きたい」と母親に伝えると

母親は了承してくれた

 

勝手に実家に戻ると決めて帰ってきて

また街に戻る

わがまま放題だ

 

考えてみると

神戸の学校に行きたいと言った時も

結婚も離婚も引越しも

全部私は自分で決めて親を振り回してきた

 

そんな私を母親は受け入れてくれてた

小さい時もご飯を作ってくれて

修学旅行の時はスカートも作ってくれた

 

心を閉じて受け入れなかったのは

勝手に憎んでたのは

子どもの時の私だ

 

ずっと過去に囚われていた

 

 

 

2年近く、母親と一緒に生活したことで

初めて家族になったような気がする

 

 

特に何か出来事があったわけではなかったけど

自然と母親に対して感謝の気持ちが湧いてきたのだ

 

幼少期にかけたフィルターが外れた

 

何十年も抱えていた憎しみが雪解けのように流れた

そんな経験だった

 

そうか

このために直感が降りてきたのか・・・

 

母親との関係を繋ぎ直すためだった

 

母親への思いは 憎しみから家族への愛に変わっていた

 

 

 

 

人生って

間違った思い込みに気づいて

それを手放すゲームかもしれない

 

 

 

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親との関係が人生に大きな影響を与えていたけど

思い込みが変わると現実も変わる

 

 

今では

思ったようにいかなくても

それも含めて

人生って楽しいと思えるグッ
 
 
年齢なんて関係ない
 
いくつになっても 自分を取り戻すことができる
 

自分で自分を幸せにすることができる