2021年春 畑を耕し始めました
畑とお庭のお話しと
日々の暮らしの中での出来事の記録です
2nd season
12月17日（土）
☁️/☀️
6℃/0℃
雷・波浪・強風注意報
前回の入院でもう祖母が危ないかも
しれないと聞いた時、祖母が元気な頃
「喪服準備してるから
オレの葬式はそれ着て
出れ」
と言ってたのを思い出した
お葬式は急な事だし確認しておかねば
と実家を見に行ってくれた妹
私ら姉妹の分 家紋入りの喪服と小物も
1セットずつちゃんとタンスに入って
いたよ！と
祖父は物静かであまり自分の事は
話さない人だったけど対称的に
祖母はおしゃべりでとても社交的だった
料理大好き お裁縫大好き🧵🪡
野菜作りから色んな物を手作りする祖母
そして長い間家庭を切り盛りしてきた
負けず嫌いで暇があればラジカセを
聴きながら御詠歌の練習をしたり
大正琴の練習を人一倍頑張っていた
のを覚えている
体調を崩した10年程前
生死を彷徨いもうダメだと思った
しかし復活した祖母は
車椅子生活となったけど生きることに
対してとても前向きだった
「婆さん（姑さん）が枕元に立ったが
まだ来るな」ってそう言われて
戻ってきたんだって
車椅子生活がスタートし歩けなく
なってしまったけど
「今でも走り回れる気がする！畑に
行きたい」って
笑いながら言った
程なくして自分に何かあった時の為にと
一緒に緊急の連絡先や続柄も確認した
お札参りに行った時の朱印で赤く染ま
った白衣も棺桶に入れて欲しいから
仏壇の所に一式準備している、と
あの世には財産を持っていけないから
って笑って言いながら自分の身の回りの
整理をきっちりしていた
祖母はそんなこんなで今
体一つとわずかな生活に必要な日用品だけ
持ってわが家にいる
今は私たちとの日常やひ孫との会話を
何より楽しみにしている
何だか潔いなぁ…
私もこんなふうに最後を迎える事が
できるだろうか？
祖父が旅立った後、急激に進んで
しまった認知症
すぐに新しい記憶は失われてしまうけど
今は一瞬一瞬幸せだと感じている様子で
いつもニコニコしている
おはよう
いってらっしゃい
おかえり
んめー！
今日も幸せ！おやすみなさい
こんな会話を日々微笑みながら私たちや
ひ孫と交わしている
スヤスヤと眠りに就く祖母
近いうちにはは私らの前から居なく
なってしまうかも知れないと思うと
なんともいえない気持ちになって
しまう
こんなささやかな幸せがいつまでも
続けばいいのに
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