幼い頃から
わたしを幸せにしてくれたのは
海外の児童文学だった。
図書館が
小学校の隣りにあったので
毎日通って真剣に
面白い本を探してた。
めくるめく夢の世界に
連れて行ってくれる本。
そのうち翻訳者で
面白い本はわかると気づいた。
その翻訳者さんの本を選ぶ感性が
自分と似ているのだと思っていたけれど
同じ原作を違う翻訳で読んだ時
同じ話だと思えなかった。
同じ原作でも
翻訳者さんによって
夢の世界に連れて行ってくれる本と
どこにも連れて行ってくれない本がある。
わたしを夢の世界に
連れて行ってくれた人たちは
どんな円錐力の感覚を持っているんだろう。
幼稚園で読み聞かせしてもらった時
心が踊ったこと覚えている。
三びきのやぎのがらがらどんを訳した
瀬田貞二さん。
1916・4・26生まれ
永遠に心に寄り添ってくれる
赤毛のアンシリーズの村岡花子さん
1893・6・21生まれ
大好きな本の訳を見ると
大概その名が冠されている石井桃子さん
1907・3・10生まれ
心の一番奥にいるのは
メアリー・ポピンズかもしれない。
訳者は床下の子どもたちも訳した林容吉さん
1912・10・21生まれ
ドリトル先生と共に色んな所に(月までも!)
連れて行ってくれたのは井伏鱒二さん。
1898・2・15生まれ
みんな月のエリア
視覚の感覚を持ってる!
文字から
深い深い情報を
得ることができる人達なんだ。
面白いなぁ。