2020年4月19日
二十四節気・穀雨
七十二候・葦始生
(あしはじめてしょうず)


穀雨
立夏前の春最後の季節。
地上の穀物や草花を育てる
春雨が降る頃。


葦始生
葦の若葉が芽吹く頃。
日本はかつて
「葦原の国」と呼ばれていたほど、
いたる所の水辺に
葦が生えていて、
屋根や楽器などに
用いられていたようです。




スッキリしないお天気が
続いていると思ったら
今日、穀雨だったんですね。


文明が発達して
様々なものが便利になり、
1年中同じお野菜が食べられたり
お部屋の中も
どんな季節も快適な温度に
保つことができるようになっても
自然は変わることなく
移り変わってゆく。


その声を
人は聞いているんだろうか。


つねに移り変わることが
自然の理なのかもしれませんね。


今、わたしたちは
新型コロナウイルスという
感染症を通して
これまでに経験したことがない
体験をしているんだと思います。


これから
時代は大きく動いていくと
たくさんの方が
おっしゃっていて、
でも、わたしはおバカだから
難しいことはちっともわからないし
そうなのだとしたら
これからどんな風に
生き方を転換したらいいのか
さっぱりわかりません。(笑)


でもね、
これまでのわたしたちは
頑張って頑張って頑張ってきた。


そして心も体も
すり減らして、酷使して、
ギリギリのところで
耐えていた気がする。


悲鳴をあげたいのを
必死でがまんしながら。


そうやって
作ってきたもの
守ってきたものを
やっぱりまた頑張って
保とうとするのかもしれない。


でも自然はそんな事しない。


素直に移り変わってゆく。
芽を出して、葉を広げ
花を咲かせて実らせる。


時が来たら葉を落とし
また次の季節が巡るのを待つ。


変化を怖がったり
未来に不安を抱いたり
何かにしがみつこうとしたりは
していない。


自然の移り変わりを
見るとき
人も同じように
生きられたらいいのになって思う。


木が草が花が
虫たちが
その「生」を力いっぱい
生きるように
ただただ
自分らしく
その「いのち」を
力いっぱい表現して生きる。


暦と自然の移り変わりを見ていて
ふとそんなことを考えました。