なぜもっと
大切にできなかったのだろう
なぜあんなにも
強がって
意地を張ってしまったのだろう
なぜ …
素直になれなかったのだろう
あんなにも
愛していたのに
欲しいものを欲しいと言えない
愛しているものを愛していると言えない
欲しがってしまえば
愛してしまったら
きっとそれは消えてしまう
永遠に失ってしまう
透明な僕の指では
どうしても掴めないもの
擦り抜けてゆくもの
愛おしくて
愛おしくて
愛おしくて …
大切で
大切で
大切なほど …
耐えられなかった
それを手にする恐怖に
耐えられなかったんだ …
怖くて
怖くて …
いつだって
大切なものに嘘をついた
いつでも手放せるふりをした
失えば自分が壊れてしまうと
知っていたから
いつなくしても
平気なふりをしたんだ
絶対に手に入れてはならない
愛はそういうものだった
あの頃の僕には
今なら
まっすぐにきみを愛せる
素直に心を委ねることができる
迷わずに
きみとゆくことができる …
何も纏わず
何も持たずに
ただ 僕のままで
僕はずいぶん素直になって
その分強く自由になった
以前の僕を愛したきみは
今の僕を愛さないかもしれない
風の向こうのきみにとっては
僕の想いなど もう
何の意味もないのかもしれない …
それでも
どうしても
伝えておきたいんだ …
誰にも言ったことのない
きみにしか渡せない言葉を
『 愛してる 』
…
永遠にきみだけに捧げる
たったひとつ
゚・*:.。..。.:*・゚゚ 忘れてないよ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・