ふだん
あまり外食をしないわたしには
お食事屋さんのメニューは 未だに
たから箱のようにまぶしく
キラキラと光り輝いて見えていて
こ、この中から
好きなものを選んでいいんですか ? (//・_・//)
と 目がくらんでしまうのだけれど
このあいだ
お友だちとハンバーグ屋さんに入って
メニューを開くと
どのお料理もみんなとてもおいしそうで
その上
好き嫌いがないぶん選択肢が広くて
それぞれに素敵な笑顔で
わたしを じっと見つめてくるから
くらくらしちゃって
「 … よおし
わたしはこの手ごねハンバーグで 」
意を決して
注文を訊きにきてくれたお姉さんに
希望を告げて ほっとしたのも束の間
「 ソースは何になさいますか? 」 と問われ
選べる というのは
なんて嬉しくも悩ましいことなのでしょう と
再びドキドキしながら
「 えーとえーと …
では おろしぽん酢でお願いします …っ 」
と うきうき注文したわけなのですが
そんなわたしに
鉄板の上でじゅうじゅういってる
熱っつあつのハンバーグを
運んできてくれたお姉さんが
「 大変熱くなっておりますので
落ち着いて お召し上がりください 」
と 声をかけてくださった 。。。
たしかにわたしは
ちょっぴりぼんやりしていて
うっかり屋で 人よりかなり鈍くさい
ええ かなり 。。
おまけに
すぐにはしゃいで喜んでしまう
お調子者だったりするのだけれど
そういう間抜けな正体を気取られぬよう
せめて公共の場では
ちゃんとした人っぽく見せる技を
長年の苦難の末に体得している
( … はず* )
そんなわたしの本性を
この僅かな時間で鋭く見抜き
マニュアルの枠を越えて
さりげなく注意を促してくれるだなんて …
(( ノд`*) … 遠き母の面影 。。
( ああでも、注文のやり取りの間じゅう
そうとう嬉しそうだったかもしれない … )
「 はるる 見破られすぎ … ☆ 」
笑いが止まらない友人
「 あの人はそうとう出来るね 」
あれは「言いまつがい」などではない
彼女の心眼が言わせた曇りなき言葉なのだ
…
友人とうなづき合って
じゅうじゅうと音をたてる
ジューシーな
熱っつあつのハンバーグを
やけどしないように
落ち着いていただきました
… 嘘です
やっぱり喜んではしゃいでしまいました
そして 。。
またこうして
調子に乗ってしまいました
ハンバーグは
とってもおいしかったです
おしまい
゚・*:.。..。.:*・゚゚ 忘れてないよ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・