今朝 目が覚めたら
とつぜん世界が秋の匂いに満ちていて
どうしよう …
どうしようもなく寂しくなった
ひんやり肌寒くて
香ばしくて
やたらと澄んでいて
それでいてしっとり濡れていて
晴れても
曇っても
どこまでも透明で …
どうしよう
どうしよう …
寂しくて
どうしよう
わたしはずっと
秋の匂いが好きだったのに
切なさも寂しさもふくめて
まるごとの秋の匂いが
ほんとうに大好きだったのに
何年か前から とてもとても寂しくて
寂しいだけじゃなくて
なぜだか心が落ち着かなくて
うっかりすると
不安になってしまう
理由もなく
だからといってもちろん
どうにかなったりするわけじゃなくて
情緒不安定になっちゃうわけでもなくて
秋は大好きなままで
いつもどおり穏やかに
美しくておいしい秋を慈しんで
うれしく過ごすのだけれど
今朝は
あんまりとつぜんで …
だって
昨日まであんなに夏だったのに
とつぜん何の前触れもなく
深い秋の匂いに包まれてしまったから
お昼になっても
夜になっても
一日中 世界はひんやり冷たいままで
時々 はらりと降りる雨までが
すっぽりと秋の真ん中の匂いがするから
なんだか … たまらなくて
寂しくて
寂しくて
たよりなくて …
安心できる温もりに
そばにいてほしくて
たまらなくなってしまうよ …
立秋なんていったって
…
朝顔は これから
たくさんたくさん咲くのだし
わたしはまだ
一度もすいかを食べてない
それなのに
とつぜんの
秋の匂いはさびしい
ふっくら つぼみだったこの子
このあいだね
咲き終わりの花がらと間違えて
うっかり摘んじゃったの
ごめんね って
あわててお水に入れたんだ
きれいに咲いてくれて
とっても嬉しかった
ありがとう
゚・*:.。..。.:*・゚゚ 忘れてないよ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・