『やっぱり、咲いてくれるのは嬉しいですね…』


おおよそ18000本もの桜の木々が


次々に開花していき、


春のこの時期にこそ


報われる思いを支えに、


吉野山の広大な土地を、


命懸けで守る3人の男たち…


四季を通じて、


厳しい自然の中を駆け巡った成果は、


ほんの短い間の絶景として、


凝縮されるように映し出される…


1300年という山の歴史は、


深い愛情とやさしい眼差し、


そして、


秘めたる使命感によって、


粛々と、受け継がれていく…


そうして、


厳しい環境に耐えた桜の木々たちは、


毎年、


変わらぬ自然の営みとして、


取り巻くもののすべての期待に


応えるかのように、


満開の美しい花々を咲かせ、


人々の心を和ませていく…