こんにちは
最近受講した陰謀論の心理というクラスから、思ったことをツラツラと書いていこうと思います。
最初に、受講してみて、陰謀論と心理学というテーマは、研究数自体は少ないけれど、研究はなされてきていることに驚きました。検索をかける、このこと自体考えもしなかったのですが、検索すると論文が出てきます。しかし、残念ながら、まだその研究論文を読むに至っていません。
ただ、まとめてくださった方が提示してくれたことから、興味深いと思ったことが幾つかあるので、それを中心に書いていこうと思います。
研究結果から、陰謀論を信じやすい人と、性格傾向は関係なさそうですよ、と言われています。しかし一定の傾向はあるようです。
それは
社会政治的要因
他の人を馬鹿にしやすい傾向
疎外感を持った人
信仰心の強い人
政治派閥
右翼権威主義 リーダに従順で、伝統的な社会的価値観を信じ、平等な社会ではなくむしろ、階級的な社会を信じている。
その他諸説あるのですが、、、
難しい、曖昧な情報を打破しようとして、物事を単純化することで、今の困難を乗り切ろうとする傾向がある
人は、不安や恐怖から、状況や自分に生じる感情をコントロールしようとする傾向があり、
一種のサバイバル術ですけど。了解不能な世の中を何とか理解できるものにしようとする傾向があります。
以前も書きましたが、陰謀論は単純な答えをくれる、答えを得ることで、不安や恐怖が軽減するのだと思います。
加えて、陰謀論を信じやすい人は、、、一般的に、ニュースでも言われていますが、研究結果からも、
学歴や知的レベルの高さと、陰謀論を信じることに、ネガティブの相関関係があると言われています。
学歴や知的レベルが高くなればなる程、陰謀論を信じることは少なくなる。
逆に、学歴や知的レベルが低くなればなる程、陰謀論を信じやすくなる。
↑これ、決してニュースだけが、嘘をばら撒いたり、偏った情報を流しているわけではなく、いくつかの研究結果で示されています。
そして、興味深いことに、これは人種によって、この相関関係が変わるそうです。
アフリカ系アメリカ人は、この傾向が一転して、学歴や知的レベルが高ければ高い程、陰謀論を信じてしまう傾向が強くなるそうです。これは、恐らくアフリカ系アメリカ人が、タスキギーの梅毒実験 等で、人権侵害や迫害されてきた歴史があり、そういう知識を身につければつけるほど、政府などを信じることができない、そんな状態に陥ってしまうのかもしれません。
タスキギーの実験とは
政府主導の実験で被験者を集い、梅毒の経過を観察するものであったが、ペニシリンが効果的であったと分かった後も、適切な治療を施されず、約50年もの間に多くのアフリカ系アメリカ人が梅毒によって梅毒からの健康被害を拡散させた。後に政府が謝罪していますけど、政府や医療への不信感は大きいと思います。
タスキギーの梅毒実験だけではなく、他のことでも、特に、アフリカ系アメリカ人は、酷い扱いを受けてきて、人体実験の対象として扱われてきています。←本当に腹立たしい
コロナのワクチン接種に関しても、アフリカ系アメリカ人は、懐疑的で、その接種率が少ないと言われています。
話が脱線しましたけど、
知的レベルや学歴のことを持ち出すと、陰謀論を信じているたちに、馬鹿にしているのか、と怒られてしまいます、、、
ただ、決して、誰かを馬鹿にするというわけではなく、
陰謀論の多くは、ネガティブな結果を生み出す傾向がある
これも↑研究で示されているそうです。中には無害なものもあるのかもしれませんが、有害なものはほぼ皆無で、陰謀論の多くは、結果として、歴史を紐解いてみても、ネガティブな結果に導かれているそうです。
だから、自分たちの身を守るためにも、陰謀論を無闇に信じない、ことが重要になってくるのだと思います。
では、何ができるか、、、、
レクチャーして下さった方は、陰謀論に傾倒している方と、話し合っても難しいだろう、、、と。
予防的措置が重要ですと、、、。
えー絶望的!今の世の中の流れを見ると、手遅れなんじゃないかと、、、
と思ってしまったのは私だけだろうか
まず、一度陰謀論にハマってしまうと、そこから抜け出すことは、まず困難だろう
しかし、教育は大事ですよ、予防できるようになります、と。
その教育も、下記のことを含む
Critical thinking 批判的、評論的
Analytical thinking 分析的
Rational thinking 理性的
Logical Fallacy 理論的誤信 に気づくこと
が大事ですよと。
あと、大事なこと
陰謀論をばら撒く、拡散する人たちは、私利私欲のために、偽情報をばら撒いている
ということをお忘れなく。