{emoji:やしの木}こんにちは{emoji:やしの木}

 
言葉って本当に難しい…と
先日一年振に話した友人の発言にモヤッとしていました。以前も彼女の発言にモヤッとした…ことがあった。で今回、お友だちに関して気づいたことがありました。それは彼女はいろいろ調べて読んでいる割には、全体を掌握できない、印象を受けるんですね。だからモヤッとするんだと。私はそれほど賢くないので、その場で大した反論もできないし、こんなこと言うのはなぁ…と、直ぐに自分に目が行くんですけど。
 
ワクチンは不妊の原因になると言われている
 
これ前回書いた偽情報なんですけど…。
これまでのデータから、ワクチンが不妊の原因になる、というデータって示されていないんですね。
 
でも彼女曰く、mRNAは新しいワクチンだから、ワクチン接種した子ども達が、不妊になるデータはないよね。それを不妊にはならない、と政府が言い切るのは、極端だと思う、と始まった。
先ず…政府は言い切ったのか?聞いたことないんだけど、私が知らないだけですか?
 
でも…
1) CDCのページにいくと、科学的データを説明する時に、基本的に因果関係を言い切るような書き方はしていないんですね。例えば、○○が原因だと示された…これ因果関係。そして○○が増加傾向にある、これは傾向であって因果関係ではない。これを踏まえて、CDCのページにいくと、基本的に因果関係を言い切る書き方していません。
 
2) 実際に子どもでのデータはないですが、ワクチン接種者と非接種者間の妊娠しにくさを比較したところ、有意な差はみられなかった、ということは示されている。つまり、先にも述べましたが、ワクチンが不妊の原因になると言い切れるデータはありませんよ、ということなんです。
 
3)そして、妊娠しにくさの定義をどこに持っていくかによって、研究や調査する変数が変わってくるんですね。例えば、これまでの研究から、血清hCGの値が妊娠継続に関連するとか、妊娠しやすさに関連するというデータが示されているので、コロナワクチン接種者の血清hCGの数値が低くなるだろう、という仮説を立てて、データを集めて、分析するんですね (血清hCGの値が高いか低いかは知りません、ものの例えとしての作り話です)
 
ただ、、、不妊に影響しそうな変数の例を挙げていくと、年齢、運動、食事内容、遺伝的な要素などなど、考えていけば五万とあると思うんです。更に、これだけでは収まらない。例えば、食事と一言で言っても、菜食主義なのか、無農薬なのか、脂なのか、砂糖なのか、、、などなど、考えていくとキリがないくらい、この変数って無限大になっていきます。この全てを統制し、コントロールして、結果が出せなければ、因果関係を示すことができないのです。
 
だから、これ科学的データの分析や統計の基本中の基本で、限界でもあるんですけど…仮説がワクチンが不妊の原因になる、、、という、この仮説自体は立てられないです。だからこういう結果もありえない。で、研究では何が行われるかと言うと、よりこの可能性の方が高い、とか、比較検討した結果、差が大きいどうかという事を示したりします。
 
例えば、ワクチン接種者と非接種者の間には不妊になる確率に差があるかという仮説であれば研究できると思います。
 
また、先にも変数をコントロールして…と書きましたが、変数を全てコントロールできない時は、多くの研究をしなければ因果関係が示せないのです。これどういうことかと言うと、
不妊に関わりそうな変数、その全ての変数を1つ1つしらみ潰しのように研究して、多くの研究を積み重ねていかないと、因果関係は示せない、ということなんです。逆説的に言えば、理論上では、多くの変数をしらみつぶしのように研究していくことで、いずれ因果関係を示せるようになるんですね。ただ同じ研究モデルでも、毎回同様な結果を出せるか、と言ったら、出せないことが多いので、更に多くの研究が必要になってくると考えた方が妥当です。
 
下記の研究CDCのページに掲載されていたものです。これ女性の血清hCG関してですが、男性の精子に関する研究もあります。
だからこういう研究では、無数にある変数の中から1つとか2つ選んで、データをとっているんですね。これ、みた時に血清hCGだけで、不妊になるかどうかわかるの?と思いました 笑
 

 

 

そして、これ統計や研究において基本なんですが、ベルカーブってご存知ですか・・・

統計では、少数派(外れ値)を否定して、多数を支持します。

つまり、ワクチン接種が、不妊の原因と関係ない、という仮説を立てて、データをとり。不妊になる原因と関係あると示されるデータが極端に少ないので、不妊の原因に関係ないという仮説を支持しますよ、ということなんですね。書いてても混乱するくらい。ややこしいですが。

 

加えて、ワクチン接種の副作用を心配するなら、

コロナに自然感染して、抗体ができると、不妊になるってことなんですか?若しくはコロナに感染すると、不妊になるリスクはあるんですか?

とも疑問に思って欲しいですね。不妊のリスクはわかりませんが、コロナに感染すると、流産や死産になる確率は上がるそうです

 

感染し、命の危機に晒されたり、重症化したりするリスクや、その後の後遺症などなど、全てのファクターを考慮して、意思決定することが最善だと思うんです。

 

だからCDCでは、リスクとベネフィットを天秤にかけて、ワクチン接種をオススメします

 

と言っているんです。

 

少し話がずれてしまいますが、新しい研究では、ワクチン接種で、コロナの抗体がある母親から生まれた子どもに抗体が付いていること、がわかってきています。

 

オミクロンに関しても、ワクチン接種できない年齢の子ども達に感染が広がって、入院も増えているようですし。

 

兎に角

ワクチン接種に躊躇するのも当然だと思いますが、子どものワクチン接種に関しても、リスクとベネフィットを天秤にかけて、決定することが重要ですね。

 

あと、、、脅かすつもりは毛頭無いのですが、、、、今のところ、コロナのワクチンではないですが、多くの州では、特別な理由がない限り、学童にワクチン接種が義務付けられています。そしてここでいう特別な理由は、州によって内容が異なります。で…場合によって、子どもへのワクチン接種拒否は、親のネグレクトであるという裁判結果が出たケースもある、、、ということも知っていて欲しいと思います。

 

子どもたちが、安全、安心、健康に生活できる、、、コロナ収束も含めてですが、そんな世の中になっていく為に、大人たちが、よき見本となるように、行動して欲しいものです。