As a woman was being raped while on a train near Philadelphia on Wednesday night, riders watched, failed to intervene and did not call 911, the authorities said. https://t.co/IzbwLNrgTO
— The New York Times (@nytimes) 2021年10月17日
この傍観者効果について研究するきっかけとなったのは、1964年NYで、キティ・ジェノヴィーズさんが、自宅前で暴漢に襲われ、殺されてしまった「キティ・ジェノヴィーズ事件」だ。
彼女の叫び声を聞いた人や、「うるさい」と窓から顔を出し、声をかけた人などを含め、この事件を目撃者が38人もいた。キティさんは30分以上に渡って抵抗したけれど、誰の助けも得られず暴行され殺害された。最終的にはあるアパートの住人が警察に電話したのだが…かなりの時間を要した。なぜ知っていたのに誰も何もしなかったのか?この報道では、傍観者は暴漢にあっている女性を助けない冷淡な人たちだと報じられていた。
その後、1968年に社会心理学者のビブ・ラタネとジョン・ダーリーが、傍観者は冷淡な人たちなのか?という疑問を元に、NYの学生に実験を行なった。その実験では、討論中にグループの一人が発作を起こすもので、被験者は2名、3名、6名のグループに分けられた。2名で討論していたグループは、直ぐに助けを呼んだけれど、6名のグループでは、行動を何も起こさなかった参加者が38%にも及んだのだ。この実験から、援助行動は多くの人がいると抑制されてしまうと結論づけられた。つまり(冷淡な)性格ではなく、集団に入ると援助行動が抑制されるのだと。
https://www.google.com/amp/s/www.psychologytoday.com/us/basics/bystander-effect%3famp