イシガメとクサガメ、そしてその交雑種(ウンキュウ)についてのお話です。


クサガメとイシガメ、違いを少し見てみましょう。


まずはイシガメです。



つづきまして、クサガメ




まず、下のクサガメの特徴として、ヘッド(頭)が大きいことです。そして、先端が少し膨らんでいます。そして、首のあたりに模様や線が入っています。







甲羅についても、背甲の山が、イシガメは中央に一本、クサガメは、中央に一本とその両側に一本ずつ、合計3本入っています。


また、腹甲の色についても、イシガメは黒色、クサガメは若干の模様が確認されます。



イシガメ



クサガメ



イシガメが小さいうち、10~15センチくらいなら、ヘッドの大きさ、模様、色、背甲の線、腹甲の色で判断できますが、イシガメも、25センチくらいの大きさになるとたまに判断にこまりますが、しっかりと上のポイントを押さえれば、判断できます。


25センチ級のイシガメです。







そして、一番の判断材料が、「臭い」です。

クサガメは、名前のとおり、「臭亀」と書くように、危険を感じると、とってもくさい臭いを出します。

クサガメを捕まえたときは、鼻が曲がるくらい臭いだすので、判断する際、肛門の近くを少しかいでみて、とっても臭ければクサガメです。イシガメであれば独特なにおいはありません。

ちなみに臭いは、飼育していれば出さなくなります。



また、この2種の交雑した種類をウンキュウといい、自然下で結構おります。両者の特徴を兼ね備えたもので、純粋な種ではないんですが、イシガメかどうかの判断に困るときがあります。


下の写真は、小さめのウンキュウですが、イシガメのようにヘッドはでかくないが、模様が入っています。そして背甲の線は1本です。甲羅も模様はイシガメよりくっきりとしています。

純粋なイシガメではなく、交雑種です。捕まえた場所で、これと同じくらいのを1匹と、20センチ級を1匹捕まえましたが、そんなに捕まえても仕様がないのでリリースしました。

最大の判断材料として、捕獲したときに、すごくくさい臭いを出しました。最初はイシガメだと思って捕まえましたが、臭いで交雑種であるとわかりました。



腹甲も、純粋な黒でなく、若干の模様があります。