ペットを飼っている方は結構いると思います。

僕は、今スッポンを飼っています。川で捕まえてきた天然のヤマトスッポンです。


川で捕まえた時は、まだ生まれたての子供でした。スッポンは臆病な生き物でなかなか餌を食べません。1年目は餌を食べているところを一度も見たことがありませんでした。


このまま食べなくて衰弱しちゃうんじゃないかと思っていましたが、とりあえず餌を食べているか食べていないかわかりませんが、一冬を越して、4月になり暖かくなってきてから、本格的に育てていこうといろいろ勉強をしました。


まず、餌を食べるためにどうするか、いろいろ考えました。

餌を食べるには水温が重要です。


・水温計を水槽にセットして毎日水温をチェック。

・水をこまめにかえる。

・カルキ抜きで水の環境を整える。

・定期的に甲羅干しをさせる。


これをとりあえずやり、様子を見ていました。ホームセンターで買ってきた亀の餌を水槽に浮かせてみても一向に食べようとしません。餌のパターンも変え、乾燥エビなども与えましたが、食べようとしません。

ほんとにこのままでは、餌を食べずに衰弱してしまうので川に帰そうか悩みましたが、もう一度餌を食べるためにはどうしたらいいかいろいろ考えました。


これが実際の解決策になったのかどうかはわかりませんが、無理やり餌を食べさせることもしました。スッポンを片手で持ち上げて、口の前にスッポンの口で噛み付くことができそうな大きさのものがあるとそれに噛み付きます。例えば、指、車の鍵など、自分の口に入るくらいの大きさのものには噛み付いてきます。それを利用して、水でふやかしてどろどろにさせた亀の餌をピンセットで掴み、スッポンの口に近付けていきます。そうすると、そのピンセットに噛み付くため、ふやけた餌も一緒に口の中に入っていきます。それを何度か繰り返し、むりやり餌を食べさせていました。


それが実際役にたったかたたなかったのかはわかりませんが、それから数日後、水の上にいつものように亀の餌を浮かせて、少し席をはずしてまた見に行ったら、一個も浮いていなかったのです。

食べたんだ!初めて与えた餌を食べたんです。

感動しました。餌を食べさせるためにいろいろ試行錯誤して、やっと餌を食べてくれました。

しかし、人が見ている前では絶対警戒して食べようとはしません。自分がどこかいって人の気配がないのを確認してから食べます。

最初のうちは少量でした。亀の餌と乾燥エビなども交互に与え、食べる回数、量なども日に日に増えていき、1月くらい経つと、人が見ている前でも餌を食べるようになりました。

今では、餌のケースや袋が水槽の上に来るだけで、両手を挙げて餌を求めるようになりました。


本格的に飼育を始めて、5ヶ月くらいが経ちました。

今与えている餌はもっぱら生餌です。市販のものではなく、川とか用水で自分で泥鰌やタナゴ、フナなどを自分でつかまえて与えています。


5ヶ月で倍くらいの大きさになり、噛み付く強さもかなり強くなりました。5ヶ月前は指を噛まれてもちょっとチクッてするくらいでしたが、数日前指を噛まれた時は、耐突性の手袋の上から噛まれて、指の先端が内出血し、爪がすこし欠けました。

生き物の力というものはすごいものです。


また詳しくお話したいと思います。

今日はここまで。