2日目朝はゆっくりスタートしました。

今回本当に全くのノープランで来寧しておりますが、1日目に行けなかった大安寺さんに行かなきゃ!と珍しく予定が決まったスタートです。


奈良交通さんのwebでバスの時刻表を検索するのも慣れてきました。うふ。


大安寺さんは多分20年ぶりくらい2度目。

桜井織子さんの御本『おみちびき』を拝読して、お詣りを決めたのです。

聖徳太子が作った仏教の学問所・熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)が平城京に移転されて大安寺となったのだそう。南都七大寺のひとつにリストオンし、あの空海さんもここで勉強されたのですって。


今はガン封じの祈願所としても有名みたいです。

さて事務所で拝観受付をしていただいて、重大な事態が発覚しました。先に挙げた桜井織子さんが御本で霊験あらたかな持国天さまがおわします、と教えてくれた件が元で今回大安寺さんにお詣りしたのです。

しかし。

なんとお目当ての持国天さんらがおわします宝物館改修工事で、拝観停止ですって悲しい悲しい悲しい

あぜんぼーぜん。

代わりに馬頭観音菩薩立像を特別に公開していますって。


こればかりはどうしようもないですねー。

よーし七転び八起きだ!

いくばくかがっかりする気持ちを鼓舞しつつお詣りした馬頭観音さんでしたが、合掌してご挨拶をしましたところ、微弱ながらエネルギーが伝わってきました。また往時の大伽藍の名残りの礎石の上にだるまみくじのだるまさんが置かれていて、可愛くて写真に撮っていたりしたら、何やらしゅわしゅわと頭からストレスが抜けていく感覚もあって。

よく分からないのですが、こりゃ来るべくして来たのかな?と思えてきたのでした。


大安寺さんのお隣には何故か推古天皇社が鎮座されておられました。なんだか目が合っちゃった!って感じたので(笑)お参りしてきましたー。

奈良時代創建当時の大安寺の姿は、以下の図のように大規模なものでした。空海さんや菩提僊那さんら後世でも高名な僧侶が集う『国立仏法ラボ』だったようです。伽藍の南には東西に七重塔が聳え立ち、活気にあふれた場所だったのかな?

西の塔の跡です。

実に巨大です!

続いて初訪問・喜光寺さんへ。

行基菩薩建立のお寺です。ご本堂の建築様式が東大寺の大仏殿に似ていることから、大仏殿のモデルとなった説があるんですってね。ご本尊阿弥陀如来さまは定朝ぽい感じ! 雲中供養菩薩も何体か配されて平等院鳳凰堂を思い出させるお堂でした。


境内いっぱいに蓮の鉢が置かれています。蓮の時期は見事なのだろうなー爆笑


で。次はどっちに行く?

垂仁天皇陵です! 濠の中に小島があることで有名な古墳。近鉄電車の車窓からも見えます。

垂仁天皇の命により常世の国に非時香具実(ときじくかぐのこのみ)を取りに行った田道間守(たじまのもり)が、天皇の存命中に帰って来られなかったことを悲しんだので、彼の墓を天皇陵の濠の中に作ったという伝説がありまして。

非時香具実とは橘のことと言われています。本当のところは知らなくても良いかなぁよだれ


そのまま歩いて唐招提寺へ。

もーもー。

正直なところ喜光寺さんの前にクエン酸入りのキレートレモンを決めなければ、ここには辿り着けなかっただろうと思うくらい疲労度MAX物申す

仏さまを拝んだら、あとはお堂の縁側に座ってボーっとさせて貰いました。お寺そのものに癒してもらいましたよ。