私はガチガチの文献史学の徒なので、『記紀神話』神話(苦笑)にとらわれているようです。
沼河比売という糸魚川の女性が出雲の王と結婚したという話は、必ずしも平和的な手段の結果とは限らないって何故か念頭になかったんですね。
出雲といえば国譲り神話を思い出しますが、そのイメージで勝手に不戦のイメージを持ってしまっていたみたいです。
なので越の国は出雲とwin-winな関係だとずっと思っていたのですよ。ですが糸魚川に残る沼河比売伝説は、その思い込みが間違いだと知らせてくれました。
数多くの伝説の一つにこんなものがありました。
沼河比売の最初の夫は松本の豪族だったが、大国主との間で争いになり敗れて首を刎ねられた
あらー。
越の国と出雲との両国間に諍いなり戦いがあった記憶が、伝説として残ったのかもしれませんね。
被征服者のイメージが強い出雲国ですが、やはりそれだけではなさそうです。
ところで、今回現地でどこに行けば良いのか、つらつらと調べる中で弁天岩という観光地を見つけました。
フォッサマグナの海底火山の噴火によってできた岩礁で、島の中程に厳島神社があるのだそうです。ジオパークの一つとか書かれてますが、中学の理科以降、高校では要員の関係で地学を勉強出来なかったので、よくわかりません
あれ?
そう言えば。
そもそもどうして私が糸魚川遠足を決めたのかについて触れていなかったですねー。
ちょうどひと月前、神田明神さんの大国主命のお参り中、何かをキャッチして境内にあるベンチに座って瞑想してみたのです。その時に一番最初に浮かんできたのが、出雲の稲佐浜のこの風景でした。
次に岩の上のお堂かお社。
次に赤い漢服的な衣を着た女性。
もう少し紫に近い明るい赤でしたが、こんなイメージで、髪は結っていないで長髪。
ちょい振り向き加減の後ろ姿でしたが、見るからに美人さん。
弁財天女さまですか?と聞いたらNOですって。
どなた様ですか?と聞いたら、翠色の浅田飴みたいな石が碁盤目状に並べられて、ばーんと出てきたのです。
翠色?
翡翠か!
あ。じゃあこの女性はヌナカワヒメか!
とそんな経緯がありまして。
で、そこまでしか分からなかったのですがねー。
ひょっとして私が最初に稲佐浜と感じたイメージは、弁天岩だったのかもしれないなー。そして今は弁天さま=市杵島姫さまの聖地として祀られているけれど、元々は沼河比売の聖地だったというメッセージを込めて、弁天さま的お衣装の女人の姿で見えたのかな?みたいなー。
そもそも北陸新幹線のお得な切符が買えたら行っちゃおうかなー…なんて考えつつ閲覧した『えきねっと』で激安チケットをゲットしてしまったのも、もはや流れの一つとしか思えなくなってしまいました。(往復で5,000円くらい安かった!)
糸魚川においで、と沼河比売さまからお呼ばれしたのだと勝手に決めつけて、来週は糸魚川に行ってきます。