いきなりですが来週末糸魚川に遠足に行くことにしました。
糸魚川というと何を思い出しますか??
5年前の火災ですか?
それとも糸魚川-静岡構造線ですか?
私は翡翠を思い出しますねー。
そう糸魚川市周辺は我が国随一の翡翠の生産地なんです。
こんな翡翠峡と呼ばれる峡谷が糸魚川にはいくつかあって、日本海へと流れていきます。
翡翠峡の岩からの翡翠採掘はご法度ですが…。
川に削られた翡翠の原石が海にたどり着き、やがて海岸に打ち上げられていきます。
その海岸の翡翠は拾ってよし!!なんですって。
ヒスイ海岸での翡翠探しは糸魚川観光の目玉の一つなんですねー
数年前には100万円の価値がある原石を見つけた方がいたそうですよ! そう聞いちゃうとお宝探しも盛り上がりますね
一見してすぐにわかるような緑色をしている訳ではないらしいので、運と縁とタイミング勝負ですよ
時間を作ってぜひともチャレンジしたいところ。
さて話は古代に遡ります。
古事記には糸魚川には沼河比売(ぬなかわひめ)と呼ばれる姫君がいて、出雲の大国主命と結婚したという神話が残っています。
出雲と言えば玉造が盛んだったお土地柄ですから、翡翠の生産地との交易が反映されたものなのでしょうね。
出雲が最も力を持っていたのは弥生時代のお話なので、2000年とかもっと前のお話なのかも知れません。
ぬなかわひめのことは「沼河比売」とか「奴奈川姫」とか表記されているみたいです。
沼とか奴とか、あまり良い字ではないですねー。
しかし「ぬ」って上代の言葉で「宝石」のことなのだそうですよ。
つまり「ぬなかわひめ」って宝石の川の姫君という意味なんですね!!
実は翡翠が糸魚川で採れるというのは長い間忘れられていて、昭和になって再発見されたのだとネットに書かれていました。
それまでは遺跡で発掘される翡翠は海外産のものと考えられていたそうです。
「こんなに高品質の翡翠が日本国内で採れるはずがない」
と思われてきたのですって。
神様の名前に痕跡が残っていたのにね!!