『高校生にも読んでほしい 平和のための安全保障の授業』
(佐藤正久 2019年6月 ワニブックス)という本を読みました。
最初は少々読みにくいかなと思ったのですが、内容が「領海」とか
「接続水域」とか「排他的経済水域(EEZ)」などの説明に入ったあ
たりから引き込まれるように、あっという間に読んでしまいました。
発行日をご覧になればおわかりの通り、実は3日前に店頭に並び
はじめたばかりの新しいご本です。内容もかなり近々のお話まで
記載されていました。
私が高校生の自分に読んだらちょっと難しかったかも知れません。
ただ昨日地政学の本を読んでおいたおかげで、つるっと得心できた
ところもありました![]()
今回この本を読んだのは筆者が「ヒゲの隊長」と呼ばれた元陸上
自衛官(現外務副大臣)の佐藤正久さんなので、わからなくてもとり
あえず読んでみようと手に取りました。政府の側から見た我が国の
安全保障論とか読めるんじゃないかなーーーと期待しつつです。
平成の御代、我が国が戦いに巻き込まれることなく済んだのは
憲法9条のおかげではなく、日本が他国と結んだ同盟力が抑止力
となったから…というのが論旨であり、現実的な危機の中、リアル
にリスクを引き受けている自衛官や海上保安官たちを守るために
も憲法の改正は必要だという結論でして。
いやぁ…抑止力として核武装が必要だとかそんな過激な内容じゃ
なくてよかった……![]()
佐藤正久さんはイラク派遣で活躍された方ですので、その時の
エピソードなどに終止するのかなと思いきや、海洋国家としての
我が国のおかれた立場を非常にわかりやすく説明しておられて、
読みにくかったのは本当に最初だけでした。
色々な方々の努力の賜物で戦争のない平成を享受できたことが
痛感されましたよ。
令和もかくあれかしと思ったら、多少考えないといけないみたいです。
政治的なむきはあんまりわかんないんですけどねぇ…。
